GEヘルスケアグループの日本法人であるGEヘルスケア・ジャパン(株)は10月1日(木),画像解析装置の新製品「Typhoon FLA(タイフーン フラ)」シリーズ,ならびに「ImageQuant LAS(イメージクウォント ラス)」シリーズを,バイオサイエンス研究機関を主対象に発売する。
今回発売するTyphoon FLAおよびImageQuant LASシリーズは,GEヘルスケアと富士フイルム(株)がバイオサイエンス研究支援事業分野における画像解析システムに関する提携合意後,初めて発売するもので,レーザー光線を利用するフルオロ・イメージアナライザーならびにCCDカメラを検出器とするルミノ・イメージアナライザーの2種の製品群である。これらの製品はタンパク質や遺伝子の検出・解析などに用いられる画像解析システムであり,バイオサイエンス基礎研究分野や創薬研究分野などにおいて蛍光,発光などの光を検出手段に用いる実験に多く利用されている。
遺伝子・タンパク質研究を中心とするバイオサイエンスの進歩は,遺伝子の配列決定,未知のタンパク質の発見・機能の解明などを通じて,がんをはじめとするさまざまな疾患の治療法・治療薬開発に大きく関わっている。また,食品の安全性の検証などにも重要な役割を果たしており,今後ますますニーズが高まることが予想されている。GEヘルスケアはこの2シリーズの発売とともに,ウェスタンブロッティング検出試薬ECL*1 シリーズをはじめとした標識・検出試薬や,新しいアプリケーションなど,既存のライフサイエンス製品ラインアップとサービスを活用したより幅広いサポート体制を強化することで,生命科学の解明や医薬品の開発・研究スピードの加速に貢献することを目指す。
なお,従来富士フイルム社より販売されていたFLA,LASおよびBAS*2 シリーズについては,今後はGEヘルスケアがサポートする。
*1 ECL:GEヘルスケアが販売しているウェスタンブロッティング検出試薬シリーズのこと。発売以来多くの研究者が使用している製品で,現在では幅広い用途に対応する製品ラインアップを取り揃えている。
*2 BASシリーズ:従来富士フイルムが販売していたバイオ・イメージング・アナライザー。9月30日をもって販売終了。 |