キヤノンは,世界で初めて,眼底カメラ専用デジタルカメラユニットを搭載し,散瞳/無散瞳の両方式での撮影が行える小型・軽量のデジタル眼底カメラ「CX-1」を10月1日より新たに発売する。
従来の散瞳/無散瞳一体型眼底カメラは,眼底の観察,撮影,表示に対して,散瞳用と無散瞳用にそれぞれ別の光学系を有していたため,散瞳型や無散瞳型の単体モデルに比べ,大きく,操作も複雑だった。「CX-1」は,眼底の観察,撮影,表示のすべてを,専用のデジタルカメラユニットで行うことにより,シンプルで快適な操作を実現するとともに,先進の「EOS テクノロジー」により,約1510万画素の高精細で高画質な撮影を可能にした。また,本体の大きさや質量も単体モデルと同等に抑えており,わずかなスペースに設置できる。
新製品は,散瞳/無散瞳の両方式で,カラー撮影,レッドフリー撮影,コバルト撮影,FA(フルオロセイン傾向造影)撮影,FAF(自発蛍光)撮影の5つのモードで撮影することが可能。無散瞳でのFAF撮影は,検査時間が短く被検者への負担が軽微なため,加齢による疾患の検査などを手軽にかつ迅速に行うことができる。
なお,同製品は,10月9日から12日まで福岡国際会議場・福岡サンパレス・マリンメッセ福岡で開催される「第63回日本臨床眼科学会」に出展される。
●主な特長
- 新開発の眼底カメラ専用デジタルカメラユニットを搭載
- 散瞳/無散瞳一体型モデルながらシンプルな操作と小型・軽量ボディを実現
- 散瞳/無散瞳の両方式でFAF(自発蛍光)撮影が可能
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