シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス(株)は,臨床化学自動分析装置 ディメンションEXL LMを発売した。
ディメンションEXL LMは,中規模検査室向けにLOCI® 法を搭載し生化学・免疫検査を一台に集約した次世代の自動分析装置。LOCIは迅速かつ高感度分析を可能とする今までにない化学発光技術で,20年以上の実績がある生化学・免疫検査統合システムにLOCI法を搭載することにより,高感度トロポニンIのような緊急心疾患マーカー検査を約10分で報告可能にした。
シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクスInc.のドナル・クイン最高経営責任者は「ディメンションEXL LMは,お客様の『さらに進んだ統合システム』への需要の高まりに対し,私共の技術革新をもってお応えできる新製品です。」と述べている。ディメンションEXL LMの導入により,検査室では心疾患関連マーカー,甲状腺ホルモン,血中薬物濃度,血漿蛋白,一般生化学,特殊・凝固までの幅広い検査項目を実施することが可能である。
1997年に,それまでになかった生化学・免疫検査統合システム ディメンション® RxLシステム(ヘテロジニアスモジュール付)を発売し,生化学検査と免疫検査を1台のシステムで操作可能としたことは,検査室の効率向上と複数台の装置にかかるコストの削減に寄与し,臨床検査における歴史的な転機となった。現在に至るまで,ディメンションシリーズはあらゆる検査室のニーズに合わせた機種を展開してきた。そして今回のディメンションEXL LM の発売により,今までにない免疫技術を搭載した次世代の統合システムを提供できるようになった。 |