※2009年7月3日 ドイツ・ミュンヘン発 プレスリリース全訳
GE研究開発センターが設立5周年を迎え,GEジェフ・イメルト会長兼CEO は,バイエルン州のジークフリート・シュナイダー大臣と,祝賀会に出席した。また,欧州地域に対する取り組みをさらに強化し,世界有数の環境保護プロジェクトを推進するため,GEエナジー,GE ヘルスケア,GEグローバル・リサーチが新たな技術提携契約に調印した。
調印された項目は以下の通り。
- GEヘルスケアとアスクレピオス・ホスピタル・グループは, エネルギー効率が高く,環境に優しい医療施設の設計を目指す「グリーン・ホスピタル」コンセプトの創造・実現に向けた提携への合意を発表。ドイツのハンブルグ・ハールブルグにあるアスクレピオス病院が,パイロット・プロジェクトとなる予定。
- GEエナジーは,スロベニアのエネルギー開発企業ECOSとの新たな提携を発表。この提携を通じて,GEのイェンバッハ・ガスエンジン(エコマジネーション認定製品)を装備した既設のバイオガス発電所に,画期的な産業廃熱回収システムを導入する予定。
- GEグローバル・リサーチは,ミュンヘン工科大学と5百万ユーロ規模の共同プロジェクトを立ち上げ,カーボン複合材の生産技術に関する研究開発を推進。
GE会長兼CEOジェフ・イメルトは次のように述べている。
「ミュンヘンの技術センターは,わずか5年で,ヨーロッパにおけるGEの研究開発拠点に成長しました。本日調印された契約の数々も,グローバル・リサーチ・ヨーロッパで培われた専門知識によるものです。当研究所の科学者たちは,持てる力を尽くして,ヘルスケア分野やエネルギー分野の新たな可能性を追求しています。彼らの努力が発電と電力消費の方法を発展させ,病気の診断や治療を助け,テクノロジーの未来図を描くのです」
バイエルン州のジークフリート・シュナイダー大臣は,次のように述べている。
「この5年で,GEグローバル・リサーチはバイエルンの研究シーンに欠かせない存在となり,広範かつ多様な研究分野に豊かな実りをもたらしました。GEがヨーロッパにおける研究開発施設をミュンヘン郊外のガルヒングに設立したことで,バイエルンは世界有数の研究開発拠点として国際的な評価を得たのです。ミュンヘン工科大学(TU)やミュンヘン大学(LMU)の学部ならびに独立系の諸施設を擁するガルヒングのリサーチ・キャンパス,研究用原子炉FRM-U,そしてビジネスと科学の密接な結びつきが,明日のアイディアや製品につながる未来の技術を開発するうえで,理想的な環境を生み出しています。バイエルン州政府は,優れた教育や最先端のインフラ,エネルギー・環境関連の新技術に投資することで,最高のフレームワークの提供に努めています。我々の目的は,再生可能な代替エネルギーなどの環境技術に的を絞り,新たなレベルのハイテク産業振興策を実現することにあります。経済危機にあるときこそ研究開発を強化し,景気回復時にトップに立てることが重要なのです。GEグローバル・リサーチ・ヨーロッパの設立5周年を祝い,今後のますますの発展を願います」
グローバル・リサーチ・ヨーロッパの設立から5年間で,GEは現地の研究開発に1億ユーロを投資し,同研究所はエコマジネーションやヘルシーマジネーションへの取り組みを支える原動力となった。グローバル・リサーチ・ヨーロッパで開発された主要技術は,風力や太陽光などの再生可能なエネルギーから,代謝画像,廃熱回収,複合材の生産といった分野にまで及んでいる。
ミュンヘン工科大学のガルヒング・キャンパス内に設置されたGEグローバル・リサーチ・ヨーロッパは,短期間で研究拠点としての確固たる地位を築いた。GEは2001年以来,先端技術の開発能力を拡大するため,40億米ドルを投じて世界規模の研究開発努力を進めてきましたが,1万平米の面積を誇るグローバル・リサーチ・ヨーロッパの最新施設も,こうした取り組みの一環として構築されています。この研究所には風力推進システム,石油・ガス業界の各種技術,ヘルスケア分野の画像診断システムや検査・セキュリティ関連システムなどを専門とする数々のラボがあり,いずれもGEのグローバル・リサーチ・チームにとって不可欠な存在になっている。 |