キヤノンは,優れた可搬性を実現した医療用X線デジタル撮影装置の新製品として,軽量・薄型の“キヤノン デジタルラジオグラフィ CXDI-55C/55G”を7月上旬より,小型・軽量でコンパクトサイズの“CXDI-60C”を8月下旬より順次発売する。
新製品“CXDI-55C/55G”はそれぞれ,「CXDI-50C」(2006年5月発売),「CXDI-50G」(2003年12月発売)の上位機種で,約30%の軽量化と約35%の薄型化を達成したX線デジタル撮影装置。重さ約3.4kg,厚さ約15mmの軽量・薄型ボディにより,X線撮影室だけでなく,ベッドサイドや手術室など幅広い場面で撮影が行える。また,35×43cmの広い有効撮影範囲を備えており,四肢や頭部はもちろん,胸部や腹部などの撮影が可能。
新製品“CXDI-60C”は,「CXDI-60G」(2008年8月発売)の高感度・低線量モデル。344(幅)×380(奥行き)×22.5(厚さ)mmのサイズで重さ約2.5kgの小型・軽量ボディは,特に整形外科の分野で撮影頻度が高い,手・肘・足・膝などの撮影に威力を発揮する。また,コンパクトなボディは保育器の中にいる新生児のX線撮影も可能にする。
新製品はいずれも,着脱できる接続用コネクターを装備しており,部位や環境に応じてセンサーを付け替えて撮影することが可能。さらに,“CXDI-55C/60C”は,蛍光体の素材に光変換効率に優れたヨウ化セシウム(CsI)を採用することにより,X線照射量を抑えた撮影が可能で,患者への負荷を軽減しながら,高精細な画像を撮影できる。
●主な特長
1. 優れた可搬性を実現
“CXDI-55C/55G”は,従来機種「CXDI-50C」(2006年5月発売),「CXDI-50G」(2003年12月発売)に比べ,約30%の軽量化と約35%の薄型化を達成。持ち運びが楽に行える重さ約3.4kg,厚さ約15mmの軽量・薄型ボディにより,X線撮影室だけでなく,ベッドサイドや手術室,臥位撮影用テーブルやストレッチャーなど幅広い場面での撮影に対応する。また,35×43cmの広い有効撮影範囲を備えており,四肢や頭部はもちろん,胸部や腹部などの撮影も可能。
一方,“CXDI-60C”は,344(幅)×380(奥行き)×22.5(厚さ)mm,重さ約2.5kgの小型・軽量ボディに23×28cmの有効撮影範囲を備えており,特に整形外科の分野で撮影頻度が高い,手・肘・足・膝などの撮影に威力を発揮する。また,コンパクトなボディは保育器の中にいる新生児のX線撮影も可能にしている。
2. 着脱できる接続用コネクターにより,センサーを付け替えた撮影が可能
電源供給およびデータ転送用の接続ケーブルには,センサー本体から約1.5mの箇所で着脱が可能な接続用コネクターを装備。また,センサーに電源を供給するパワーボックスは,「CXDI-60G」(2008年8月発売)を含む4機種共通で使用することができるため,部位や環境に応じてセンサーを付け替えて撮影することが可能。さらに,1台のセンサーを複数の撮影室で使用することもできる。
3. 高精細で安定した画像
X線平面センサーとして,蛍光体層とアモルファスシリコン平面センサーからなる独自開発の「LANMIT(Large Area New-MIS sensor and TFT)」を採用している。“CXDI-55C/55G”は約590万画素,“CXDI-60C”は約260万画素という高精細で鮮明に撮影できる。
4. 高感度センサーの採用により,撮影線量の低減と高精細画像を両立(CXDI-55C/60C)
“CXDI-55C/60C”は,蛍光体の素材に光変換効率に優れたヨウ化セシウム(CsI)を採用することで,X線照射量を抑えた撮影が可能で,患者への負荷を軽減しながら,高精細な画像を撮影することができる。
5. 撮影から約3秒の高速で画像を表示
フィルム現像プロセスが不要なデジタル画像処理により,撮影後約3秒でオペレーションパネルに撮影画像が表示でき,スピーディーで効率のよい診断が可能。
6. ネットワーク規格DICOM3.0に準拠
医療画像通信規格であるDICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)3.0に準拠。 |