※2009年6月10日 米国発表リリース翻訳
ロイヤル フィリップス エレクトロニクス(以下フィリップス)は,ニューヨーク・ヤンキースのオフィシャル・メディカル・エクイップメント・サプライヤーとなる契約を発表した。この契約の一環として,ヤンキースタジアムの中に最先端のデジタル放射線システムが設置され,ヤンキースの医療チームが現場で選手の診断をすることが可能になる。また,スタジアムの選手ベンチ付近やその他の場所には救命用のAEDが備えられていて,試合中に選手またはファンに緊急手当を施すことができる。
先進技術のX線システムであるPhilips Bucky Diagnost (フィリップス・バッキー・ダイアグノスト)によって,ヤンキースのクラブハウス内でX線診断が可能となる。システムには高解像度のデジタル診断画像を作成する装置が含まれ,画像は瞬時にチームドクターに渡る。このシステムは,画質を保ちつつ不要なX線照射を減らすための機能を有している。
「選手の回復を一刻も早めるためには,怪我の程度を素早く効率的に診断することが重要です」とニューヨーク・ヤンキースのチームドクターであるクリストッファー・アーマド博士は述べている。「フィリップスのX線システムが現場にあることによって,診断を早めて選手に対する最適な治療方法を決めるのに役立ちます。デジタル画像を数秒で作成し,クラブハウスの外での治療が必要な場合は,電子的に画像転送をすることができます」。
新しいX線室に加えて,ヤンキースタジアムにはフィリップス・ハートスタートFRx 除細動器が備えられている。このAEDは操作が容易で,急に心臓発作を起こした人に救命のための電気ショックを与えることができる。ユーザーは,明瞭な落ち着いた音声指示と視認アイコンによって,使用手順を確認しながら進めることができる。また,FRx は,使用方法に迷ったユーザーがトレーニングを思い出す手助けとなるCPR コーチングを提供し,また,ユーザーに救急医療サービスを要請することを指示する。この装置は,小児用除細動器に切替えるための幼児/小児キーも有していて,音声指示と治療法を小児のニーズに合わせることができる。
北米フィリップスのCEO であるブレント・シェイファー氏は「数分の違いが生死を分けるような,急な心臓発作といった緊急時においての迅速な治療は,ファンへの最善の奉仕であり,ヤンキースタジアムにおいて先進の医療技術を提供できることを光栄に思っています。また,現場で選手のX線診断ができることは大変喜ばしいことです」と語った。 |