GEヘルスケアグループの日本法人であるGE横河メディカルシステム(株)は6月8日(月),高度な自動解析機能とシンプルな操作性を両立した汎用型コンパクト心電計「MAC800(マック800)」を,クリニックから病院まで幅広い医療機関の内科・循環器科を主対象に発売する。
MAC800の最大の特長は,小型軽量ボディに,上位機種と同じ高精度心電図自動解析プログラム「12SL」を標準搭載しながら,シンプルかつ高い操作性を競争力のある価格で実現したこと。現在国内で発売している同社の最上位機種「MAC5500」は高性能心電計として,主に大規模医療機関で高い評価を獲得しているが,MAC800は広範な医療機関に対応し高い臨床価値をもたらす。
MAC800の高機能の中核を成すのが,12万件以上のデータベースに裏づけされた高い信頼性を誇る12誘導心電図※ 自動解析プログラム「12SL」。GEの「12SL」は現在全世界で広く普及している解析プログラムで,女性の急性心筋梗塞に対する解析精度を高める性別考査解析機能や,新生児から適応可能な小児心電図解析機能を有し,一段と精度の高い解析を可能にしている。「12SL」は,10秒間の安静時心電図から1,600項目を計測,約250種類のステートメントを組み合わせて数万通りの解析所見を表示可能で,循環器専門医の支援ツールとして高い有用性を誇る。また自律神経機能の評価に有用なRR解析プログラムも標準搭載している。
その他,MAC800はコンパクトクラスの心電計では大型の7インチカラー液晶ディスプレイを採用,解像度は800 x 480ピクセルと同クラス最高を誇り波形の見やすさを高めたほか,安静時心電図検査はワンタッチで測定と解析を完了するシンプルな操作性を備えている。
※ 12誘導心電図とは,最も一般的な心電図で,四肢に取り付ける肢誘導4本と,胸部に取り付ける胸部誘導6本からなる。肢誘導から6種の波形を導出し,また肢誘導全体を接地として胸部誘導それぞれから1種類ずつの波形を導出するため,計12種の波形が記録される
同社は,このMAC800を,6月4日(木)から6日(土)に横浜で開催される第13回国際ホルター・ノンインベイシブ心電学会(会長:田邉晃久 東海大学医学部循環器内科 教授,会場:横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ)の附設展示会に出品する。
●主な特長
- 上位機種に匹敵する高機能を搭載
- 高精度自動解析プログラム「12SL」を標準搭載
- 自律神経機能の評価に有用なRR解析プログラムや不整脈モニタリングモードも標準搭載,高度な診断を実現
- 取り込み波形の品質をカラー表示し視認性を高め,電極外れもリアルタイムで確認可能
- 小型軽量ボディに,シンプルかつ高い操作性を実現
- サイズは330 mm(幅) x 280 mm(奥行き) x 120 mm(高さ),重さは3kg(バッテリー込)
- 7インチの大型カラー液晶ディスプレイを採用,解像度も800 x 480ピクセルと同クラス最高の誇り,見やすさを向上
- 安静時心電図検査はスタートキーを押すだけで測定と解析を出力するシンプルな操作性
- その他
- 「リチウムイオンバッテリー」,「SDメモリーカード」を標準搭載,サポートツールも充実
- 「専用ビューワーソフト」,「ケーブルハンガー付き架台」,「保守延長プラン」も用意(オプション)
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