ITホールディングスグループの(株)インテックは,大中規模病院の病理部門における診断作業,工程管理,統計処理などを支援する病理・細胞診検査業務支援システム「EXpathIII」を販売開始した。
インテックは,1996年より全国の国立病院,大学病院を中心として50施設以上に病理支援システムを提供してきた。「EXpathIII」は,2003年に発売した病理・細胞診検査業務支援システム「EXpathII」を, 性能面,拡張性面でバージョンアップさせ,さらに使いやすさを向上させた後継パッケージ。
●EXpath IIIの主な新機能および機能強化点
(1) 使い易くなったユーザインタフェース
豊富な導入ノウハウを生かし,使い易いユーザインタフェースに変更。直観的な画面構成や利用者ごとのレイアウト設定を実現し,不用意なオペレーションを軽減することで簡単に欲しい情報にアクセスすることが可能になった。
(2) 情報セキュリティの強化
取り扱う患者様の個人情報を守るべく,情報アクセス管理機能や情報漏洩対策を強化。必要な人に,必要な情報・機能をアクセスさせる「ロールベースセキュリティ機能」により,細かな権限管理を容易に実現できるようになった。その他,標本や診断データに対して,「いつ」,「どこで」,「誰が」アクセスしたのかを監視する「トレイサビリティログ機能」や,PCからの退席時に簡単に利用者以外の不正アクセスをシャットアウトする「セキュリティロック機能」を追加した。
(3) 病理部門のコミュニケーション強化
病理部門内のポータルサイトの構築,スケジュール管理機能を実現。ポータルサイト機能により,病理部門内で自由に掲示板サイトを構築することが可能となった。また,スケジュール管理機能により,主にCPC(臨床病理検討会)情報を管理することを目的としたカレンダー形式のタスク管理が可能となった。
なお,インテックは,2009年6月26日(金) から28日(日)まで,京王プラザホテルで開催される「第50回記念大会日本臨床細胞学会総会 (春期)」に,EXpath IIIを出展する。
●主な特長
臨床部門からの病理オーダを電子カルテやオーダリングシステムと連携してEXpathIIIで受付ける。EXpath IIIは,病理オーダの受付から報告書作成の支援まで,病理部門の業務をサポートします。また,画像情報や診断情報を一括管理し,データの二次利用を行うことが可能。
(1) 他システムとの連携
病院内で使用される電子カルテをはじめとした様々なシステム,周辺機器との連携が可能。
※連携する主な周辺システム
・電子カルテシステム
・オーダリングシステム
・医事システム
・がん登録システム
・内視鏡システム
・画像システム
※連携する主な周辺機器
・フロストプリンタ
・カセットプリンタ
・自動免疫染色機
・バーチャルスライド装置
・音声入力装置
(2) 履歴管理
病理オーダの受付情報や診断情報に対して,「いつ,だれが,どのように登録・変更・削除したのか」をすべて管理する。
(3) 蓄積したデータの多彩な二次利用
部門運営に必要な精度管理情報,統計情報を容易に出力することが可能。
●EXpath IIIの公式ホームページ
http://www.intec.co.jp/service/medical/expath/ |