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富士フイルム
観察性能を大幅向上させた
高画質・広角タイプの経鼻内視鏡
「EG-530NW」開発

(2009/5/21)

●問い合わせ先
富士フイルムメディカル(株)
マーケッティング部
TEL 03-6419-8033
http://fujifilm.jp/business/medical/

経鼻内視鏡「EG-530NW

 富士フイルム(株)は,鼻からの挿入で咽頭反射による嘔吐感を軽減し,患者の検査負担が少ない経鼻内視鏡の新ラインアップとして,経口内視鏡と同等の視野角140度を実現し,観察性能をさらに向上させた高画質・広角タイプの経鼻内視鏡「EG-530NW」を開発した。

 富士フイルムは,平成14年に他社に先駆けて,先端部径5.9mmと細く,鼻からの挿入に適したしなやかさを持つ経鼻内視鏡を発売し,検診分野を含めて広く経鼻内視鏡検査の普及に取り組んでいる。口から挿入する従来の経口内視鏡検査に比べて嘔吐感が少なく,会話もできることから,医師および患者の双方より,「コミュニケーションをとりながら,安心感のある胃の検査ができる」,「麻酔が最小限に抑えられ日常生活に早く復帰することができる」など,好評を得ている。また,「93%の患者が次回も鼻からの内視鏡検査を希望する」というアンケート調査結果(*1)も報告されるなど,経鼻内視鏡に対する期待はますます高まっている。すでに,国内では診療所を中心に約3,500施設に導入されており,海外においてもアジア・ヨーロッパなどで導入が始まっている。

 このような中,さらに効率よく経鼻内視鏡検査を行うため,観察性能をより向上させてほしいという医療現場のニーズを受けて,高画質かつ,経口内視鏡と同等の視野角を持った経鼻内視鏡「EG-530NW」を開発し,経鼻内視鏡のラインアップを拡充した。

 本製品は,平成21年5月21日〜23日に,名古屋国際会議場にて開催される「第77回 日本消化器内視鏡学会総会」に出展される。

*1 「口からの内視鏡」と「鼻からの内視鏡」双方の経験を持つ約2,500人のアンケート調査結果(島根県・出雲中央クリニックで実施)。

●主な特長

(1) 経口内視鏡と同等の視野角140度を実現
従来の経鼻内視鏡と比べて,視野角が広く,サイズが大きい,経口内視鏡用の高性能レンズを採用。レンズやCCDなどを極細径に組み込む高密度実装技術を駆使して,先端部径5.9mmを維持しながら,視野角140度を実現。また,CCDの使用面積を拡大し,高画質で定評のある「スーパーCCDハニカム」の性能をフルに引き出すことで,視野角を広げながら,明るく鮮やかな画像を提供することができる。

(2) 迫力のある大画面で,内視鏡画像を観察
従来よりも約1.5倍(*2)の迫力のある大画面で,内視鏡画像を観察することが可能。すでに発売し好評のフルデジタル電子内視鏡システムの最上位シリーズ「Advancia(アドバンシア)」との接続で,迫力のある高画質な画像で診断することができる。
*2 内視鏡画像の画面の直径での比較。

(3) 分光画像処理機能「FICE」(*3)との組み合わせで,病変の早期発見・診断を強力にサポート
観察対象ごとに適した波長パターンを任意に設定でき,よりコントラストの強い画像を構築できると評価を得ている「FICE」との組み合わせで使用することも可能。経鼻内視鏡検査でも,通常画像の明るさを大きく損なうことなく,コントラストのついた分光画像を瞬時に得ることができ,病変の早期発見・診断をサポートする。
*3 通常画像から分光画像(特定の波長で得られる画像)をリアルタイムに生成できる画像処理機能。自由に波長パターンを選択でき,よりコントラストの高い画像を得ることができる。Flexible spectral Imaging Color Enhancementの略。