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GE横河メディカルシステム
世界初,GE製超音波診断装置の新ブランド
「Venue」を市場投入

−第一弾として,超音波ガイド下の
神経ブロック・中心静脈穿刺などに
有効な麻酔科向け専用装置を発売−

(2009/5/20)

●価格
1,500万円(オプションにより異なる)
●問い合わせ先
GE横河メディカルシステム(株)
広報グループ
TEL 042-585-9249
http://www.gehealthcare.co.jp

Venue 40 Anesthesia

 GEヘルスケアグループの日本法人であるGE横河メディカルシステム(株)は本年7月1日(水),GE製超音波診断装置の新ブランド「Venue(ヴェニュ)」の第一弾「Venue 40 Anesthesia(ヴェニュ・フォーティ・アネスセジア)」を世界に先駆けて国内市場で発売する。

 Venueは,汎用の「LOGIQ(ロジック)」,循環器用の「Vivid(ヴィヴィッド)」,そして産婦人科用の「Voluson(ボルソン)」に続くGE製超音波診断装置第4のブランド。これまでの3ブランドでは,臨床検査技師や内科・循環器科など頻繁に超音波診断装置を使用する医師向けに,エントリーモデルから高性能機種まで幅広い製品群を提供してきたが,VenueはGEの高い画像撮影技術をベースに,麻酔科や集中治療室,整形外科など,これまで超音波診断装置の利用頻度が低かった診療科の医師が,各診療科特有の手技に沿って,シンプルな操作性で超音波装置を使用できるよう設計されたモデル。

 Venueブランド第一弾として発売する麻酔(Anesthesia)科専用機種「Venue 40 Anesthesia」は,安全性確保のため現在飛躍的にニーズが高まっている超音波ガイド下での中心静脈穿刺※1や神経ブロック※2に特化した装置で,麻酔科のほか救急救命科・集中治療室,ペインクリニックなどを対象にしている。

 麻酔科医の主要手技の一つである中心静脈カテーテル留置は年間約200万本※3実施されているが,現在は対象となる血管走行を目視できない状態で執り行うケースが大半で,そのため穿刺の失敗や,気胸,血胸,後腹膜血腫といった重篤な合併症を引き起こす可能性のある症例の割合は10%以上にも上っている※4。超音波画像を見ながらの安全性の高いカテーテル留置法が1980年代に始まったが,診断装置が大型かつ高価で,操作法も複雑だったため麻酔科への普及は進まず,穿刺の失敗や合併症発現の割合は従来からほとんど改善されていないのが現状。また,区域麻酔や疼痛管理における神経ブロックに関しても,依然として画像診断を伴わないランドマーク法を用いるケースが大半で,神経障害などの合併症の軽減も十分ではないと言われている。

 そのような中,Venue 40 Anesthesiaは,持ち運び可能な小型サイズに,ボタン操作を4つに絞りタッチパネル式を採用した直感的な操作性をはじめ,神経・血管・針をすべてクリアに描出可能なGE独自の高画質技術,ならびに世界で初めて装置自体の滅菌処理を可能にし感染症防止に役立つ麻酔科向けの機能などを搭載,簡便で高画質,かつ安全性の高い中心静脈穿刺や神経ブロックを実現するなど,麻酔科医の真のニーズに対応する。

●主な特長

  • シンプルかつ高い操作性
    • ボタン4つのシンプルな操作:主要な操作ボタンは,「Freeze(止める)」,「Store(保存)」,「Gain(コントラスト調整)」,「Depth(診断する深さの調整)」のわずか4つに絞ることであらゆるユーザーが直感的に操作可能。日本語での表示も選択可能
    • 電源を入れてから立ち上がるまでの時間はわずか15秒,バッテリー駆動可能
    • 専用キーボードをなくし,スタイラスペンによるタッチパネル式の操作で利便性を向上
    • サイズは274 mm(幅)x 282 mm(高さ)x 56 mm(奥行き)と小型化を実現
  • GEが長年培ってきた高画質技術を搭載
    • どの角度からも視認性が高い10.4インチモニターを採用
    • 撮影状況に合わせて画像を自動的に最適化
  • 麻酔科での使用ニーズにマッチした機能性
    • 麻酔科専用プリセットを装備,高い解像度で神経・血管・針をクリアに描出可能
    • 世界で初めて装置自体の滅菌処理を可能にし,感染症の防止に貢献
    • 移動用の上下可動式ドッキングカートと設置用のドッキングステーションを用意
    • 高周波ワイドバンドプローブを採用
    • 短軸・長軸双方での穿刺ガイドラインを提供

Venue 40 Anesthesiaで撮影した血管穿刺画像
Venue 40 Anesthesiaで撮影した血管穿刺画像

Venue 40 Anesthesiaで撮影した神経ブロック画像
Venue 40 Anesthesiaで撮影した神経ブロック画像

※1 超音波ガイド下中心静脈穿刺は,超音波を利用して安全に中心静脈にカテーテルを挿入する方法
※2 神経ブロックとは,手術時の区域麻酔や疼痛管理において,痛みの原因となる知覚神経線維や運動神経線維,交感神経線維の異常な緊張や興奮を取り除き,その神経が支配している領域の痛みを断ち切る治療法
※3 出典:矢野経済研究所調査結果
※4 出典:医療全国行動安全宣言 行動目標3:危険手技の安全な実施 (b) 中心静脈カテーテル 調査資料