(株)フィリップス エレクトロニクス ジャパンは,インターネット回線を利用した「Philips Remote Services (フィリップス リモート サービス:以下,PRS)」の導入が2005年の導入開始以来,順調に推移し,2,000 件の接続を突破したことを発表した。
PRSとは,医療機関にあるMRやCTなどの画像診断装置と,フィリップスの修理受付窓口 カスタマーケアセンター(以下,CCC)とをインターネット回線を利用して接続し,装置の状態を調査・診断するシステム。フィリップスは,過去に電話回線を使った遠隔サービスを行っていたが,取り扱うデータ量の増大,様々なアプリケーションへの対応を迅速に行うため,2005年にインターネット回線を使用したRSN(Remote Service Network)の導入をスタートした。このRSNが様々な基幹機能が追加されたPRSへと進化し,この度2,000件目の接続を達成した。
PRSは,装置側からCCCへ情報発信する保守機能や,最新ソフトウェア(以下,SW)のダウンロードなどが可能な各種サポート機能が連携して稼動し,単なる装置の診断サービスだけでなく,様々なサービスを提供することを目的としたシステム。これによりダウンタイムの軽減を可能にした。
●PRS の特長
- 予防保守が可能になった。従来と比べて,さらなるダウンタイム短縮を可能とした。
- アプリケーションサポートが充実した。顧客と同じ画面を見ながらサポートを行うので,顧客とのコミュニケーションが容易になる。
- 双方向性を活用して幅広いサポートの提供が可能になりました。顧客(装置側)がフィリップスのデータベースへアクセスすると,新しいSW(期限付き試用SW)やプロトコルを装置へダウンロードして使用することが可能となる。
- CCC が取得した情報からシステムの状況を調査して,システムの稼働率アップや業務の効率化などの有益なアドバイスを行うことが可能となる。
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