コダック(株)は,カラータッチスクリーンによる操作で専用パソコンを使わず,スキャンしたデータをEメールやネットワーク上のフォルダーやプリンターなど複数の場所へ同時に送付することが可能なネットワーク スキャナー「コダック Scan Station 500(以下,Scan Station 500)」を2009年5月1日(月)より発売する。
「Scan Station 500」は,既存の「コダック Scan Station 100」の後継機で,処理速度を20%向上させたほか,筐体をコンパクト化し,操作用のタッチスクリーンのサイズを大きくすることでユーザーの使いやすさを高めている。また,業界初である,スキャンと同時に指示やコメントなどの音声を録音し,スキャンデータと共に送信する「ボイスアタッチメント機能」の採用や書籍を始めとするさまざまな形状の書類に対応できる接続式のフラットベッド スキャナー(オプション),FAXモデムの内蔵などの追加機能により,さらに柔軟性の高いスキャニングを可能にする。
書類のデジタル化とデジタルデータによる情報共有を,より手軽に,より迅速にするオフィスのネットワーク機器として,また,事務処理におけるデジタル化の迅速性とともにセキュリティー対策が求められる銀行・証券・保険・クレジットなどの金融機関,カルテや処方箋などの個人情報を扱う医療機関,伝票などの書類を大量に扱う運輸・小売・流通業,また各種行政機関などの窓口業務向けとして製品の拡販を行う。
なお,「Scan Station 500」の関連製品として,独自のアプリケーション ソフトウエアを開発し,インテグレートができる「コダック Scan Station 520EX」も同時に発売する。
●主な特長
Scan to 機能
カラータッチスクリーンによる操作で書類をスキャンし,スキャンしたデータを直接以下の場所へ送信することができる。また,一度のスキャンで複数の先に同時に送信することも可能。
・Eメールで送信
・ネットワーク上の任意のパソコンやサーバーのフォルダーへ保存
・ネットワーク上のプリンターまたは複合機で出力
・USBメモリーに保存
・FAXへ送信
・FTPへ送信
既存のインフラと接続してスキャンデータを送信することにより,これまでコピーなど紙で行なっていた情報共有をデジタルデータで簡便かつ低コストに実現。また,FAXモデムを内蔵しているため,パソコンやメールでのデータ受信が困難な場合でも,アナログ回線さえあればFAXを使ってスキャンしたデータを送信できる。
専用パソコン不要のネットワーク スキャニング
パソコンを接続せずにスキャニングとデータ送信を行なうことが可能なため,不正アクセスやウィルス感染,ハッキングなど,パソコンを経由した情報漏洩の心配がない。また,ソフトウエアのインストールや複雑な設定が不要。
30枚/分の速度で,すばやく書類をデジタル化
最高毎分30枚(両面で60イメージ,200dpi,A4縦送りの場合)の速度でスキャンし,JPEG,PDF,TIFFなどのファイル フォーマットで出力できる。また,両面やカラーの読み取りにも対応。
USBメモリーで誰でも簡単にスキャナー設定
USBポートを備えているため,スキャンしたデータをUSBメモリーへ保存できるほか,事前にUSBメモリーに各業務に適した設定情報を保存しておけば,それをポートに差し込むことで誰でも迅速かつ簡単にスキャナーの設定ができる。
ボイスアタッチメント機能
本体のマイクへ音声を吹き込むことで,スキャンデータとともに音声データを送信することが可能。これにより,キーボードや電話などを使わずに受信者へ指示やコメントを伝えることができる。
様々な書類を手間なく最高の画質で出力
最大863mm×215mmの書類から運転免許証のようなプラスチックカードまで,幅広い書類の読取りが可能なほか,オプションのフラットベッドスキャナー(A4またはA3)を利用することで,書籍のような綴じられた書類やデリケートな書類にも対応。また,自動的に余分なバックグラウンドを切り取る機能のほか,書類の傾きや濃度を自動的に修正する機能も採用しているため,サイズは色の異なる書類が混在している状態でも,スキャン前に仕分け作業をすることなく,1回のスキャンで常に高品質なイメージの読み取りが可能。 |