富士フイルム(株)は,心臓や血管など循環器領域の検査で撮影した動画像の表示・管理機能,計測機能,充実したレポート作成機能を搭載した,循環器部門向けの医用画像情報システム「SYNAPSE CardioVascular」を,富士フイルムメディカル(株)を通じて4月17日より発売する。本製品は,平成18年12月に買収した米国Problem Solving Concept Inc.社(以下,ProSolv社)の「ProSolv CardioVascular」をバージョンアップし,国内市場向けに展開するものである。
「ProSolv CardioVascular」は,心臓エコー検査のパイオニアである循環器領域の臨床医Dr. Feigenbaum(米国インディアナ大学教授)監修の下で開発された。心臓疾患に代表される循環器疾患の診断・治療に必要な動画表示・管理機能や計測機能などに加え,カスタマイズ可能な充実したレポート作成機能が高く評価され,現在では,米国を中心に世界400以上の施設の循環器部門に導入されている。また,米国の顧客満足度調査で「2007 KLAS Best Overall Vendor Cardio PACS」や「FROST&SULLIVAN 2008 BEST PRACTICE AWARD」を受賞するなど,臨床医から高い評価を得ている。
今回発売する「SYNAPSE CardioVascular」は,心臓血管造影装置や超音波診断装置,核医学診断装置などの多様な画像診断機器に対応している。過去の検査画像や異なる画像診断機器で撮った画像を 1画面に並列表示し比較することによって,総合的な診断をサポート。また,検査種類ごとに適した,豊富なテンプレートを活用することで,個々の症例に合わせたレポートを簡単に作成することができ,診療の効率向上に貢献する。
さらに,国内トップシェアを誇る放射線部門向けPACS「SYNAPSE」とのシームレスな連携を実現し,病院内の画像の一元管理と配信を行うことができる。これにより,診療科を問わず,患者の診断画像とレポートを閲覧することができ,医師のワークフローを大幅に改善する。
本製品は,4月17〜19日にパシフィコ横浜で開催される「2009国際医用画像総合展」,4月23〜25日にサンポート高松,かがわ国際会議場で開催される「第20回日本心エコー図学会学術集会」に出展される。
●主な特長
(1) 循環器領域の幅広い検査に対応した多彩なアプリケーション |
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心臓血管造影装置や超音波診断装置,核医学診断装置などによる循環器領域の検査の動画像を一元管理。過去の検査画像や異なる画像診断機器で撮った画像をスピーディーに1画面に並列表示し,総合的な診断をサポート。 |
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超音波診断装置から出力される心臓の面積や駆出率などの計測値を管理。さらに,本製品のワークステーション上でも再計測することが可能。 |
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心臓カテーテル検査画像の左心室運動機能を定量解析するLVA,冠動脈狭窄を定量解析するQCA,心臓核医学検査画像の心臓壁運動を解析する心筋シンチ解析ソフトウエアが搭載可能。 |
(2) 多様なユーザーニーズに対応した,使いやすいレポート作成機能 |
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検査種類ごとに適した,豊富なテンプレートを活用することで,レポートを簡単入力でき,診療の効率向上に寄与。 |
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シェーマへの自由な書き込み,任意の画像の貼り付けも可能で,より詳細なレポートを簡易に作成。 |
(3) 「SYNAPSE」とのシームレスな連携 |
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他部門の画像と合わせて病院内のあらゆる端末で画像とレポートの閲覧ができ,医師のワークフローを大幅に改善。 |
(4) 米国の臨床医から高い評価を獲得 |
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「ProSolv CardioVascular」は,米国の顧客満足度調査で「2007 KLAS Best Overall Vendor Cardio PACS」や「FROST&SULLIVAN 2008 BEST PRACTICE AWARD」を受賞。臨床医から高い評価を獲得。 |
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