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血管造影/IVR  血管造影/IVR

島津製作所
脳血管内治療の支援機能を強化した
血管撮影システム
「BRANSIST safire(ブランシスト サファイア)
バイプレーンパッケージ
VB9 Slender(スレンダー)」発売

(2009/3/25)

●価格
3億5千万円〜(システム構成により異なる)
●問い合わせ先
(株)島津製作所 医用機器事業部
マーケティング部販売促進課
TEL 075-823-1271
http://www.shimadzu.co.jp/

血管撮影システム「BRANSIST safire(ブランシスト サファイア)」バイプレーンパッケージ VB9 Slender(スレンダー)

 島津製作所は,脳血管内治療の際に,血管に挿入するカテーテル(医療用細管)などの進路を確認できる新しい支援ツール「3Dロードマップ『Safire 3D-M(サファイア スリーディーエム)』」(オプション)を備え,脳血管内治療の支援機能を強化した「血管撮影システム BRANSIST safire(ブランシスト サファイア) バイプレーンパッケージ VB9 Slender(スレンダー)」を3月26日から発売した。

 脳血管疾患の治療には,外科的治療よりも体への負担が少ないことから,血管撮影システムを使用して行う血管内治療が数多く行われている。その際,血管撮影システムを用いて,X線透視(動画)を行いながら,カテーテルやコイル(治療器具)を血管に挿入し,検査と治療が行われる。

 カテーテルやコイルの血管内の進路を確認する際,通常,先に得た2Dの血管画像をマップ(血管地図)として,それにリアルタイムの2D透視画像(動画像)を重ね合わせて観察していた。途中で角度を変えて観察したい場合は,都度,必要な角度の血管画像を得てマップ画像を作成する必要があり,手間と時間を要する上,そのたびに造影剤の注入も必要であった。

 新しい支援ツールである「3Dロードマップ」では,先に脳血管全体の3D画像(マップ)を作成することから,途中で観察の角度を変更しても,透視画像に3D画像が追従するため,検査や治療をスムーズに,スピーディに進められる。3D画像は,血管撮影システムのCアームを高速回転(毎秒60°)させて得た脳血管画像を元に,短時間で再構成する。これらにより,術者の手間を少なくできる他,トータルの被ばく量,造影剤の注入量を減らすこともできるため,患者負担の軽減が期待できる。

 さらに,本バイプレーンシステムでは,透視画像の参照機能を向上させた他,Cアームの角度情報やテーブル(寝台)の位置情報など,治療中のシステムの状況把握がしやすい表示にした。

●主な特長

1. 脳血管内治療を支援する3Dロードマップ『Safire 3D-M』(オプション)
脳血管の3D画像に透視画像を重ねた画像をモニタに表示し,複雑に走行する脳血管の観察がスムーズにできる。カテーテルなどの進路も確認しやすく,ワイヤ操作やコイリングなどで威力を発揮する。透視中に血管撮影システムのCアームの角度変更,視野切り替えなどを行っても,透視画像に3D画像が追従するため,検査・治療をスムーズに進めることができる。X線撮影の回数が低減し,トータルの被ばく量,造影剤量の低減が期待できる。

2. 画像確認,システムの状況把握がしやすい表示機能
3Dロードマップ画像と2Dロードマップ画像,および透視画像を同時に参照できるため,より多くの情報をもとにカテーテル操作ができる。また,Cアームの角度情報,テーブルの位置情報など,治療中に必要なシステム情報を見やすく表示する。

3. 直接変換方式FPDの搭載により,超高画質画像を提供
X線を直接電気信号に変換する直接変換方式FPD(フラットパネルディテクタ)を搭載しているため,光の散乱による画像ボケが生じず,鮮鋭度に優れた画像が得られる。FPDのピクセルピッチが150μmであることから,超高精細画像が得られ,複雑で微細な血管,カテーテルなどの治療用デバイスも容易に観察できる。