(株)日本ローパーは,強力な新機能により,研究者の検証時間や手間を大幅(最大30%)に削減できる新世代EMCCDカメラ「evolve(エヴォルブ)シリーズ」を3月1日より発売開始する。同シリーズは,-85℃(エアー)の冷却温度で安定したバックグランドと最高のS/N比が保証されており,複雑な計算をすることなくリアルタイムで電子(エレクトロン)測定できる「Quant-View(クワントビュー)機能」や,バック グランドのノイズイベントを自動的に検出し,平均化する「BERT(Background Event Reduction Technology)機能」,ダイナミックレンジを8,10,12,14,16bitの5段階に変更でき,効率の良いシャープな映像を生成する「Vari-Bit(バリビット)機能」等,強力な新機能により,バイオ・医療研究者の検証時間や手間を大幅(最大30%)に削減できるものである。
病理標本の撮像から,バイオビジネス・研究開発・リアルタイム診断・医療教育まで,バイオ・医療分野の進化を確かに支えるイメージング技術として,学界・産業界より,大きな期待を集めており,初年度150台(日本・中国合わせて)の販売を見込んでいる。
●主な特長
●-85℃(エアー),-100℃(水冷)の電子冷却を実現
-85℃(エアー),-100℃(水冷)の冷却温度で,より安定したバックグラウンドと最高のS/N比を保証する。
●複雑な計算をすることなくリアルタイムで電子(エレクトロン)測定できる「Quant-View(クワントビュー)機能」
カメラが実際の光子束を計算することによりリードアウト時のピクセルあたりの電子(エレクトロン)数を表示できる。ユーザが煩雑で複雑な計算をすることなく,リアルタイムで電子(エレクトロン)測定可能。
●バックグラウンドのノイズイベントを自動的に検出し,平均化する「BERT(Background Event Reduction Technology)機能」
バックグラウンドイベントの除去を行い,リアルタイムで周辺のピクセルとバックグラウンドのイベントを比較し,イレギュラーなイベントを平均の値に戻す。
●効率の良いシャープな映像を生成する「Vari-Bi(t バリビット)機能」
ダイナミックレンジを8,10,12,14,16bitの5段階に変更できる。これで,イメージをよりシャープに表現することが可能となる。
●画像の揺らぎを押さえ,コントラストを向上させる「Black-Lock/Top-Lock(ブラックロック/トップロック)機能」
画像の揺らぎを抑えコントラストを向上させる。65535階調の上下値を最適化することにより画像を鮮明に表現させることが可能となる。
●多くのイベントを制御する「Intelligent FPGA design(インテリジェントFPGAデザイン)機能」
EMゲインの安定精度の向上,定量的データを得るためのセルフキャリブレーション機能,Bias Drift(バイアスドリフト)を安定させることによりバックグラウンドの揺らぎを防止するなど多くのイベントをFPGAが制御する。
●16bitデータの信頼性を保つ「PAR( Photometrics Active Regulation) feedback system (PARフィードバックシステム)機能」
高度なEMゲインの安定制御を行うことにより,16bitデータの信頼性を保つことが可能となる。
●ピクセルクロックタイミング精度を向上させる「ACE (Advanced Clocking Enhancement) technology(ACEテクノロジー)機能」
他のEMCCDよりもピクセルクロックタイミング精度が12倍向上することによりノイズ, spurious charg(スピュリアスチャージ)そしてバックグランドイベントが最小に抑えられる。
●ワンタッチでEMゲインのキャリブレーションを行う「Rapid-Ca(l ラピッドキャル)機能」
ワンタッチ,わずか3分間で,EMゲインのキャリブレーションを行う。予想値や,平均値などではなく5000ポイントにわたる実際の測定した結果をカメラに反映する。 |