オリンパスメディカルシステムズは,食道がんや胃がんの深達度診断,膵臓がんや肺がんの確定診断・病期診断などを目的に,幅広い超音波内視鏡手技に対応し,世界初の電子走査とメカニカル走査を1台で実現した「内視鏡用超音波観測装置 EU-ME1」(以下,「EU-ME1」)を3月2日から世界で同時発売する。
従来は異なった本体装置に接続していた同社製超音波スコープ7機種,超音波プローブ 14機種を本装置1台に接続が可能。また,同社製内視鏡ビデオスコープシステム「EVIS LUCERA」シリーズのトロリーへの搭載が可能で,共通のハイビジョンモニタ,キーボードを使用して消化器内視鏡から超音波内視鏡検査までを効率的に実施することが可能である。
●主な特長
1.世界初,電子走査とメカニカル走査を1台で実現する汎用的なシステム
同社製の画像診断用の電子ラジアルスコープ,メカニカルラジアルスコープ,超音波プローブと超音波ガイド下穿刺に用いる電子コンベックススコープが「EU-ME1」に接続可能。これにより,食道や胃などの消化管や膵臓・胆道領域,呼吸器領域の画像診断から超音波ガイド下穿刺による組織・細胞診断に至るまで幅広い手技に対応。
2.高画質を実現した電子走査に各種ドプラ機能を搭載
汎用機でありながら高精細な電子走査式の超音波画像観察が可能。さらに,関心領域の血流動態から血管の位置を認識する,カラーフロー,パワーフローの2種類のドプラ機能に対応。
3.同社製内視鏡ビデオスコープシステムとの互換性を確保
本体装置の小型化により,同社製の内視鏡ビデオスコープシステム「EVIS LUCERA」シリーズのトロリーへの搭載が可能。また,同シリーズとの互換性を確保し,共通のハイビジョンモニタ,キーボードを使用して内視鏡検査から超音波内視鏡画像診断までを効率的に実施することが可能。 |