東芝メディカルシステムズは,本社事業所にサービス部門新棟「カスタマーサポート&トレーニングセンター(CSTC)」を開設した。
この新棟は,顧客満足の更なる向上を目指し,サービス事業のグローバル本社としてテクニカルアシスタンスを行うコールセンター機能を充実させ「センターオペレーション体制」の展開を強化している。こうした本社機能の充実により,保守・サービスの迅速化だけでなく,サービスの基本コンセプトである「RPP」コンセプトに基づき故障の未然防止を目指す,サービスオペレーションの強化,充実をはかる。さらにサービスの本部機能として,顧客へのソリューションを提供するためのアプリケーションサポートの強化やサービス商品の企画から開発を拡大していく。
これに加えて世界各国のサービスエンジニア教育・研修体制の増強のための「グローバルトレーニングセンター機能」を強化。年間480コース,受講者数4800名までの研修に対応することができ,従来の約2倍に増強している。
研修室は製品セグメント別にレイアウトされており,全体を仮想病院の様に設定し,LANによって機器システムを接続し,製品モダリティごとの画像転送出来るようにして,画像保管情報システム(PACS)の構築研修なども可能である。
また教育内容の充実をはかるため,ヨーロッパトレーニングセンター,米国のトレーニングアカデミーと連携しグローバルサービストレーニングチームによる研修プログラムの作成,教材整備,グローバルなインストラクターの育成も実施している。
同センターでは,顧客を対象とした「ユーザートレーニング」も実施する。例えばAquilion ONE導入予定の世界中の顧客を対象にして,「CTユーザートレーニングアカデミー」を実施する。このトレーニングではCTの性能を最大限に発揮して,患者さんの診断のために最高のパフォーマンスを提供するためのカリキュラムで,実機を用いた模擬撮影実習トレーニングにより,受講後すぐに装置を利用することができる。
新棟の概要
所在地 |
栃木県大田原市下石上1380番地 |
建物概要 |
新サービス棟:鉄骨造2階建 |
延床面積 |
新サービス棟:9,800m2 |
工期(予定) |
着工:2008年3月 竣工:2009年1月 |
|