シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス(株)は,2009年2月11日,化学発光免疫測定装置ケミルミADVIA Centaur(ケンタウルス)シリーズの専用試薬「ケミルミBNP」を発売する。
ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)は,心負荷により心臓から分泌されるペプチドホルモン。血中BNP濃度は心機能をよく反映し,心不全の診断,病態把握,予後予測に極めて有用な指標として世界中で広く臨床応用されている。また,血中BNP測定は血液検査により心機能変化を定量的に捉えることの出来る唯一の検査であり,循環器専門病院をはじめ一般病院や診療所,検診・人間ドックなどにおいても需要が拡大している。
同社は塩野義製薬(株)と,塩野義製薬が所有するBNP関連特許の国内実施許諾契約を締結し,「ケミルミBNP」の発売に至った。今後は「BNP」をイムノアッセイビジネスにおける主軸のひとつと位置づけ,既に発売している心筋マーカー(トロポニンIウルトラ,CK-MB,ミオグロビン)及び現在開発中の心筋マーカーと共に心疾患領域へ注力していく。 |