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ワコムの液晶ペンタブレットが
富士フイルムの電子カルテ連携型
多機能ワークステーションに採用

(2009/2/3)

●問い合わせ先
(株)ワコム ソリューション営業部
TEL [東京]03-5309-1505 [大阪]06-6374-0074
Eメール:pl(at)Wacom.co.jp
http://www.wacom.co.jp/

液晶ペンタブレット

 (株)ワコムが提供する液晶ペンタブレットが,電子カルテ連携型多機能ワークステーション「FCR CAPSULA VIEW」の表示および入力操作端末として採用された。

 このシステムは,医事・電子カルテ機能と検査管理機能を連携させた診療所向け電子カルテ連携型多機能ワークステーション「FCR CAPSULA VIEW」で,医療用デジタルX線画像診断システムCRのシェアNo.1メーカーである富士フイルム(株)と,診療所向け医事会計/電子カルテシステムのトップメーカーである三洋電機(株)が共同開発したもの。今回の採用では,ワコムの液晶ペンタブレットを活用することにより,手書きの記録を直感的に書き残すという付加価値を提供できると期待されている。

 同社のペンタブレットがディスプレイのオプションとして採用された同システムは,2009年1月から富士フイルムメディカル(株)より販売開始された。今後,同システムの構成品としての同社のペンタブレットの発売後3年間の販売目標を600台としている。

●主な特長

  • 手書きの書き込みや簡単なスケッチをディスプレイ上で直感的に行うことができるため,診察の内容や患部のスケッチなど,手書き情報をシェーマ(注)に残すことができるようになる。
  • ペンで紙を扱うように自然な入力操作ができるため,医師が診察に集中することができる。
  • 医師と患者が診療記録を一緒に見ながらコミュニケーションを取る仕組みができるため,患者に対するインフォームド・コンセントを向上させることが期待できる。

(注) シェーマ: 手や足など,患者の体の一部を絵に描き,それに症状の場所や状態などを書き込んでいく診察情報。

 現在,国内には約10万施設の診療所がある。「電子カルテ&PACS白書 2007〜2008 (エム・イー振興協会)」の調査では,診療のさらなる質的向上と効率化のために,電子カルテシステムを導入する診療所が増加している。また,ペンタブレットによる手書き(あるいは手描き)入力方式は,慣れや訓練をほとんど必要としない上,マウス・キーボードでは為し得ない,スピーディで柔軟性の高い機器操作を実現する。こうした背景により,ペンタブレットによる手書き入力方式が,医療現場で今後も普及していくことが予想されている。

 同社では,精密な入力を可能とする独自のペンタブレット機器を提供し,電子カルテ連携型多機能ワークステーション「FCR CAPSULA VIEW」の導入促進に協力していく。

●電子カルテ連携型多機能ワークステーション「FCR CAPSULA VIEW」について
撮影指示・画像確認・画像処理・バックアップなどを集中的に処理する「検査管理機能」と,受付・診察・会計までを一括して処理する「医事・電子カルテ機能」を1台の端末で操作することができる。また,先進的な機能としては,電子カルテ画面からの検査依頼や,出力された検査画像を電子カルテ上へ自動表示することが可能となっており,診察業務の効率化を図ることができる。さらに,これらの機能を活用するための表示や入力のための端末が1台で済むため,省スペース化にも貢献する。