オリンパスメディカルシステムズ(株)は,病院経営効率化を目的に,内視鏡部門の受付から検査,レポート入力に加え,内視鏡の洗浄消毒の記録管理機能も備えた内視鏡室マネージメントシステム「Solemio ENDO(ソレミオエンド)Ver.3.3」を2009年1月5日から日本で発売する。本商品は,患者さん毎に使用する内視鏡の機種や検査中に使用する器材・薬剤の記録に加え,内視鏡の洗浄消毒の記録管理を実現したシステム。さらに,2009年4月以降に小腸用の「オリンパスカプセル内視鏡システム」(愛称:エンドカプセル)との連携も予定している。
●主な特長
1.「簡単,確実,省スペース」で内視鏡の洗浄消毒の記録管理が可能
1人の患者さんに対する内視鏡機種や検査中に使用する器材・薬剤などの検査業務情報に加え,「いつ,誰が,どの装置を使用し,どのような洗浄消毒を行ったか」の洗浄消毒情報を「簡単,確実,省スペース」で記録管理できる。RFID(電波方式認識)に対応した当社製の内視鏡洗滌消毒装置「OER-3」との連携では,装置読み取り部に内視鏡(EVIS260シリーズのスコープにはICチップが内蔵)と洗浄者が付帯するRFIDタグをかざすだけで洗浄消毒履歴が記録できる。また,「OER-3」以外のRFIDに対応していない洗浄消毒装置との連携にはハンディターミナルシステムを用意している。
2.業務分析データの出力により効率的な病院経営をサポート
内視鏡部門の予約・受付から前処置,検査,洗浄消毒,レポート入力,病理診断オーダー,カンファレンスに至るまでの業務をカバーし,オーダリングや電子カルテ,レセプト(診療報酬明細書)等のHIS(病院情報システム)との連携により全医療情報を可視化することで業務効率化をサポートする。また,記録した情報の多面的なデータ出力が可能なため,経営改善のための業務分析データとして活かせる。
3.レポート入出力機能により医師の学術活動をサポート
1人の患者さんに対して複数の病変の所見,診断,治療が行われた場合にも,所見毎に診断・治療結果をそれぞれ入力,検索できる。これにより,医師が要望する情報を検索結果数で確認しながら出力することが可能。
4.小腸用の「オリンパスカプセル内視鏡システム」との連携を予定
「Solemio ENDO Ver.3.3」に登録された患者基本情報をオリンパスカプセル内視鏡システムのワークステーション「OLYMPUS WS-1」に転送が可能なため,重複する入力作業の負担軽減や入力ミスの防止に貢献する。また,「ワークステーション」で選択した画像を「Solemio ENDO」に転送が可能なため,「Solemio ENDO」で小腸レポートの作成や,データの一元管理,そして院内ネットワークシステムとの接続も可能。これにより,当社製のシングルバルーン小腸内視鏡で撮影した画像とカプセル内視鏡の画像を同時に参照することで,効率的な診断,治療につながる。
内視鏡室マネージメントシステム「Solemio ENDO Ver.3.3」基本システム構成
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