(株)フィリップス エレクトロニクス ジャパンは本日,日本オーチス・エレベータ(株)が行なったAED(自動体外式助細動器)搭載型エレベーターの開発に際し,AED商品の関連情報を提供したことを発表した。日本オーチスは,2009年春より,AED設置対応エレベータ ーの販売を開始する。
フィリップスは,AEDのリーディングカンパニーとして2002年より日本市場において商品を提供して,約10万台が設置されている。2008年12月に日本オーチスの要請により,同社にAED商品に関する情報を提供した。これにより,日本オーチスは,新規エレベーターへの設置と既設エレベーターへの追加設置もできる,AED設置対応オプションを開発し,2009年春に販売を開始する。このシステムでは,建物の各階にあるエレベーターの乗り場ボタンの中にAED専用の呼び出しボタンを付加し,それを押すと,AEDを搭載したエレベーター(かご)がその階に直行してくるというしくみになっている。
(株)フィリップス エレクトロニクス ジャパン 代表取締役社長 上條誠二氏は「駅や公共施設に比べ,住宅やオフィスビルへのAED設置場所はまだ少ないのが現状です。逆にエレベーターはこうした場所に必ずといっていいほど設置されており,AEDのエレベーターへの搭載が容易に実現できる設備が日本オーチス・エレベータ様から発売されることを大変嬉しく思っています。これからもAEDの設置普及に関して,同社と積極的に協力していきたいと考えています」と述べている。 |