(株)ナナオは,医用画像表示モニター EIZO RadiForce RS110 (19 型カラー液晶モニター,オープン価格)を2009年1月13日より発売する。
医療現場のPACSの配信用モニターやモダリティコンソール用モニターとしては,MRI,CT 画像などの情報量に最適解像度をもち,かつコンパクトなサイズにより省スペース化を実現できる1メガピクセル(130 万画素)解像度のモニターが使用されるケースが多くなっている。同社は,1メガピクセルカラー液晶モニターとしてRadiForce R12を現在提案しているが,今回発表のRadiForce RS110は,コントラスト比や,視野角,輝度を向上させた新IPSパネルを採用し,従来モデルよりもさらに高画質を実現した後継デルとなる。また安心して長時間使用できる5年間基本保証や,限られたバックライト寿命を有効利用する機能を搭載するなど,信頼性を一段と高めている。
●主な特長
- 高画質を実現する新IPSパネル採用
上下左右176°の広視野角,およびコントラスト比800:1 や輝度290cd/m2 など性能を向上させた新IPSパネルを採用し,高画質を実現。引き締まったリアルな「黒」を再現する高コントラストパネルは,カラー画像は黒と赤黄青など他の色彩との対比を鮮やかに再現し,モノクロ画像は立体感や質感などを細部まで表示できる。
- アプリケーションとの連動でモニターの消費電力を削減
特定のアプリケーションに連動したBacklight Saver 機能は,例えば画像ビューワアプリケーショ ンと連動するように設定した場合,画像ビューワを使用中にはバックライトがオン,画像ビューワを使用していない時はバックライトがオフになる。この機能により,モニターの消費電力の削減と,限られたバックライト寿命の有効利用が可能となり,長期にわたり安定した表示環境の構築を実現する。ナースセンターやICU(集中治療室)などPC 端末の電源を24 時間オフすることができない環境でユーザの利便性を向上させる有益な機能。
- 最適な表示モードが選べるCAL Switch機能
毎回キャリブレーションすることなく,MRIやCTなど表示する画像に適した輝度や階調に調整したCalibrationモードが選べるCAL Switch機能を搭載。さらに付属のソフトウェアScreenManager Pro for Medical をインストールし設定すると,Auto CAL Switch機能により,モード切り替えが自動化できる。
- 長期間の使用をバックアップする安心と信頼の5年間保証
購入から5年間長期にわたり安心してモニターを使用できるため,長期的な視点に立ったコスト削減に貢献する。
- 推奨輝度の維持を保証
保証書に定めているバックライトの製品使用時間内であれば推奨輝度の維持を保証しているので,安心して使用できる。
- 常に安定した画像を映し出す調光機能を搭載
- スクリーンセーバーとの連動でモニターの消費電力を削減し長期使用を実現
- (社)日本画像医療システム工業会 (JIRA)規格である「医用画像表示モニターの品質管理に 関するガイドライン JESRA X-0093」管理グレード2 に対応
- 「医用画像表示モニターの品質管理に関するガイドライン JESRA X-0093」の受入試験を製造工程にて実施し,その出荷試験報告書を同梱
- 長時間の作業負担を軽減するエルゴノミクスデザイン
- 各種医療規格・安全規格を取得し,世界的に高い信頼性を実現
- 取り付け式センサー Clip-On Swing Sensor G1(オプション)でDICOM Part 14 に準拠したキャ リブレーションを簡単に実現
- モニター品質管理ツールRadiCS UX1(オプション)でさらに高性能なキャリブレーションから JESRAやAAPM,DIN など各モニター品質管理規格への対応が可能
- ネットワークを介し複数モニターを一元管理するネットワーク品質管理ソフトウェア RadiNET Pro/RadiNET Pro Lite(オプション)に対応
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