富士フイルム(株)は,抗菌・抗ウイルス・消臭効果を実現する空気清浄システム「空間清浄機 KPD1000」を平成20年11月26日より発売する。
「空間清浄機 KPD1000」は,独自技術により開発した有機銀粒子を塗布した高い抗菌効果を持つ「抗菌フィルター」と,インフルエンザウイルス抗体を塗布した「抗ウイルスフィルター」を組み合わせた画期的な「抗菌・抗ウイルス 多機能バイオフィルター」に加え,活性炭・光触媒による高い消臭効果を実現した「消臭フィルター」も搭載した,新しいコンセプトの空気清浄システム。
富士フイルムは,コア事業の一つであるメディカル・ライフサイエンス事業において,総合ヘルスケアカンパニーとして「予防〜診断〜治療」の全領域をカバーしていくことを目指し,先進独自の技術をもって,強力に事業を推進しており,今回発売する「空間清浄機 KPD1000」は快適な空気環境の保持に貢献する,予防分野の商品のひとつとして位置づけている。
「空間清浄機 KPD1000」は,富士フイルム独自の「抗菌・抗ウイルス多機能バイオフィルター」を搭載した機器システムの第1弾で,フィルターに捕捉された浮遊菌・ウイルスを除去することを可能とした。この特長を生かし,医療機関や介護施設などにおける院内感染に対する予防ニーズにこたえる。
「抗菌フィルター」には,富士フイルムが70年以上にわたる研究で培ってきた銀の精密有機合成技術と,ナノ粒子生成技術の融合により開発した高活性有機銀粒子を採用し,抗菌効果の高い銀イオンを効率よく放出することを可能とした。抗菌性能を確認する実験においては,感染症やアレルギーの原因となる主要な菌に対して高い抗菌性を確認している。また,「抗ウイルスフィルター」には京都府立大学の塚本 康浩教授が開発したインフルエンザウイルス抗体を採用した。
これに加えて,「空間清浄機 KPD1000」には「消臭フィルター」を搭載。活性炭により臭いを吸着させるフィルターと,酸化チタンを塗布したフィルターにUV光を照射し,光触媒作用で臭いを分解するフィルターを組み合わせて,より高い消臭効果を実現している。
このほか,機器のサイズを室内の空きスペースに自由にレイアウトしやすい薄型で,タテ置き・ヨコ置きが可能なコンパクトサイズとした。また,静音性も高めることで,音量を気にすることなく夜間でも安心して稼動させることができる。
●主な特長
(1) 「抗菌・抗ウイルス多機能バイオフィルター」と「消臭フィルター」を搭載。
(2) 小型・軽量・スリムで省スペース設計。
(3) 静音・省エネ設計。
(4) ワンタッチで簡単にフィルター交換が可能。
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