人工膝関節・股関節など整形外科領域の世界的リーダーである米国ストライカー社の日本法人,日本ストライカー(株)は,手術室(OR)で排出される,術中の血液や灌流液など,液状の感染性廃棄物を回収・排出する廃液管理システム,「ネプチューンウェイストマネジメントシステム」の販売を本年度に入って開始した。
●主な特長
- 手術室スタッフの感染性廃液への接触リスクを軽減する。
- 手術室などの感染性廃液の排出場所から,汚物処理室まで,簡単で安全に移動することができるよ うになる。(図1参照)
- 単回使用製品を最小限に抑え,環境にやさしく経済的。
図1: 感染性廃液の排出場所から処理室まで、簡単に移動
「ネプチューンウェイストマネジメントシステム」の原理は以下のとおり。
単回使用製品のマニフォール ドを着脱するだけで使用でき,感染性廃液の吸引はローバーにより手術室の壁への吸引に接続し術中の血液や灌流液をローバーに集める。排出はドッキングステーション(図2参照)接続時に自動で行ない,その後空になったローバーの洗浄を行なう。その為医療従事者の感染性廃液への接触リス クを軽減する。
日本においては,手術室から出る血液や灌流液などは,感染性医療廃棄物に該当する為,院内にその処理施設を備えた病院への販売が必要になる。(環廃産第040316001号) 単回使用製品を最小限に抑えたことで,感染性医療廃棄物の量を削減し,手術室から出る感染性廃棄物の量を大幅に減らし,その処理コストを削減することができる。
図2: ドッキングステーションへの接続による自動排出、洗浄
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