NECは,医療機関における患者受付・入院管理・会計・レセプト発行などの医療事務を効率化するシステム「MegaOakIBARS」を強化し,今後加速するレセプトオンライン請求に対応した新製品「MegaOakIBARS II (メガオーク アイバース セカンド)」の販売を開始する。
2009年3月より出荷を開始し,300床以下の医療機関向けに「MegaOakIBARS II /LT」も同時に出荷を開始する。同社は「MegaOakIBARS II 」「MegaOakIBARS II /LT」あわせて,今後3年間で400システムの販売を目指す。
●主な特長
1.システム上でのレセプトチェックによる業務効率化により,作業工数を50%以上削減
- 「MegaOakIBARS II 」が記入漏れ/記入ミス・算定漏れ・医療行為間(病名と処置/投薬)の整合性など多岐にわたるチェックを自動的に実施。チェックには最新の医療制度改革や診療報酬改定等も反映。これまで,医事課職員や医師が膨大な時間をかけて手作業で全ての紙レセプトを確認する必要があったが,「MegaOakIBARS II 」の導入により,本システムが自動チェックで抽出したミスのあるレセプトのみを再確認・修正する工数だけが必要となる。この機能によりNECは,レセプトチェックに関わる作業工数を50%削減できると見込んでいる。また,レセプトチェックの軸(視点)が自動設定されているため,専任者以外の業務経験の浅い職員でも同作業を平易に分担できるようになり,作業量の増減に合わせた柔軟な人的リソース配分を実現できる。
- システム画面上でレセプトチェックが可能になるため,大幅なペーパーレス化を実現し,環境負荷軽減に貢献。
- レセプトの確認をどれだけの医師に依頼しているか,医師の確認がどれだけ終わったかなどの進捗状況を,科別・病棟別・医師別に確認することができ,医事課と医師のコミュニケーションをより円滑にできる。
2.支払基金からのレセプト査定情報を簡単な操作で分析,迅速な収益改善策を策定
- レセプトオンライン化により支払基金から返戻されるレセプトの査定情報(データ)を,審査機関別・診療科別・薬剤別などに分析し,見やすい帳票やグラフで表示する。これにより,業務/経営課題を迅速に把握でき,医療業務の効率化や収益改善策の策定につなげることが可能となる。
■レセプト表示画面
■レセプト入力・修正画面
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