オリンパス(株)は,モニタ画面に従ってマウス操作を行うことで高精細な蛍光顕微鏡画像が取得できる“新発想”のボックス型蛍光撮像装置「FSX100」を2008年11月4日(火)から国内で販売を開始する。
「FSX100」は,これまでの「顕微鏡は操作が難しい」というイメージを払拭することを目指して開発したオリンパスの生物顕微鏡分野における新カテゴリの製品。「設定」「観察」「撮影」といった一連の作業をマウスによる操作で感覚的に行えるので,忙しい研究者の方や,初めて顕微鏡を使われる研究者の方の作業効率を飛躍的に向上させることが可能である。
また,フロントカバーを閉じれば蛍光顕微鏡観察に必要な暗室環境が手軽に得られるデザインや,高解像力対物レンズ,高精細デジタルカメラなど,オリンパスが培ってきた顕微鏡技術やノウハウにより,高品位な蛍光観察と撮影が可能である。
なお,「FSX100」は,名古屋国際会議場にて合同開催される「第67回日本癌学会学術総会」<10月28日(火)〜10月30日(木)>と,「第46回日本癌治療学会総会学術集会」<10月30日(木)〜11月1日(土)>に展示する。
●主な特長
1. 画面に沿ったマウス操作及び,操作箇所の電動化により,操作の大幅な簡易化を実現
落射照明切替え,明るさ調整,フォーカス合わせなど,従来の顕微鏡本体ユニットの複雑な操作箇所の多くを電動化し,電源のON/OFF,カバーの開閉,標本のセット以外は,画面に沿って,マウスを操作すれば撮影が行えるようになった。従来,28通りのステップを要していた作業が「FSX100」では半分以下の12ステップで行え,それぞれがマウスでクリックするだけの操作なので,簡単に使用することができる。
また,撮影画像のライブラリ管理をはじめ,計測データのExcelエクスポートも行える,論文やプレゼンテーションの作成に便利な再生/編集機能を搭載している。
2.
暗室不要のボックス型のデザインにより,自由な設置場所と省スペース化を実現
対物レンズ,ステージ,カメラ,照明や光源などを内蔵し,フロントカバーを閉じれば暗室環境が得られるコンパクトなボックス型のデザインを採用した。今までの蛍光顕微鏡のように暗室に設置する必要がなく,省スペース化を実現した。
3. 高解像対物レンズと高性能カメラの採用により,高精細な蛍光画像の撮影が可能
乾燥系対物レンズでは最高レベルのNA0.95,40xの対物レンズと高性能カメラを搭載した。微弱な蛍光を効率的に検出可能で,暗い蛍光でもS/Nの良い高精細な画像を撮影できる。 |