ジョンソン・エンド・ジョンソン(株)メディカル カンパニー コッドマン事業部では,「水頭症」(*1)に苦しむ患者や家族の方に,水頭症の症状や治療法,術後のケアなど,正しい理解を促進するための情報提供を目的として「水頭症治療啓発ウェブサイト<http://www.水頭症.jp>※」を開設した。
また、水頭症.jp の立ち上げを記念して、非売品のベニー絵本『ベニー フランスにいく』(*2)をホームページからの申込により50名にプレゼントしている。
※ 日本語表記でのアクセスができない場合は,http://www.suitoushou.jp へ
●Webサイトの主なコンテンツ
・水頭症とは
- 水頭症概要,種別症状について,脳室拡大CT
・
小児の水頭症
- 小児水頭症の症状とは?
- 小児水頭症の診断方法
- 絵本と提携したお子様向けコーナー
・
成人の水頭症
- 成人水頭症の症状とは?
- 成人水頭症の診断方法
- 高齢者の水頭症
- iNPH.jp との相互リンク
・
水頭症の治療について
- シャント術について,術式図,シャントシステムについて
・
治療後のご注意について
- 術後合併症について(合併症表,イラスト)
- 日常生活での注意(磁気影響表)
- よくあるお問い合わせ
(*1)「水頭症」 … 水頭症とは,頭蓋内に過剰に髄液がたまり,脳が圧迫を受けて様々な症状が出る病気だが,適切な診断と治療で改善できる病気。
脳の周りには,脳脊髄液(髄液)が存在し,脳を外部の衝撃から守るなど様々な役割があると考えられている。この髄液は,脳内の脳室と呼ばれる風船のような部屋の毛細血管から産生され,脳の表面(くも膜下腔)を循環して,主に頭のてっぺんにある静脈に吸収される。この髄液は体の中で一番きれいな液体(99%は水・無菌)で1日に約450mlが産生される。普通の髄液の総量は大人で約150ml,小児で100mlといわれているので,この髄液は産生から吸収まで一日に,約3回ほど循環して入れ替わっていることになる。
ところが,この髄液の循環経路において,何かしらの原因で流れが悪くなると,脳室内に髄液が停滞し,脳室が次第に拡大する。拡大した脳室が脳を圧迫することで様々な症状があらわれる。この病態が水頭症である。
水頭症の主な症状としては,小児水頭症では,頭蓋内圧亢進,頭囲拡大,頭痛・嘔吐,意識障害など,高齢者に多い正常圧水頭症では,歩行障害,認知症,尿失禁などがみられる。
(*2)絵本『ベニー フランスへいく』 … 水頭症と診断されてシャント治療を受けたくまのベニーくんが主人公になった絵本 『げんきになったよ』(2005年)、『ベニー フランスへいく』(2008年)が財団法人日本二分脊椎・水頭症研究振興財団から発刊された。
|