(株)フィリップス エレクトロニクス ジャパンは2008年8月1日より,高速256スライスCT 「Brilliance iCT(ブリリアンス アイ ・シー・ティ)」の販売を開始した。 フィリップスの新技術「Essence Technology(エッセンステクノロジー)」をベースに開発されたBrilliance iCTは,256スライスの面検出器を搭載,世界初の0.3秒を大幅に切った,エアベアリングによる1回転0.27秒という高速での撮影を実現した。スピードだけではなく,高画質・低被ばく・高出力エックス線管「iMRC」を搭載し,患者の負担を減らすと同時に,診断フローの改善・効率化などの実現を目指す。
●主な特長
【高速”Speed”】
世界で初めてのエアベアリングによる0.27秒高速回転
【高画質】
256スライスヘリカル・0.27秒・Smart FocalSpotによる広範囲・高画質の実現
【高出力】
ハイパワーエックス線管球iMRC Max mAは1000mA
【低被ばく】
ヘリカル専用可変コリメータによる被ばく低減ハードウェアの実現
フィリップスのBrilliance iCTは,近年競合他社が発表する「マルチスライスCT」の枠を超えた,高速かつ高精細でバランスのとれた新しいマーケットの構築を目指している。
同社ヘルスケア事業部 社長執行役員 藤原浩氏は「iCTは弊社のCTのフラッグシップモデルです。256という従来の4倍のスライス数と,1回転0.27秒というスピードで,緊急時の撮像時間が従来の半分になりました。体格の大きい患者・高心拍な患者も検査可能で,被ばくの低減も実現した,真の”患者にやさしいCT”と言えるでしょう。初年度は30台の受注を目指し,プレミアム市場でNo.1を目指します。」と述べている。 |