島津製作所は,同社の17インチ角の大視野直接変換方式フラットパネルディテクタ(以下FPD)を搭載した血管撮影システム「BRANSIST safire(ブランシスト サファイア)」のオプションで,断層画像を得られるCTライクイメージング「Safire 3D-C(サファイア スリーディー シー)」を7月30日から発売する。
【CTライクイメージングについて】
CTライクイメージングは,血管撮影システムで収集したX線のデータを,コンピューター処理することでCT画像のような断層画像(3D画像も可能)を再構成できる機能。これにより,血管撮影システムのみで,患者を移動させることなく,腫瘍に対する栄養血管の同定や腫瘍の定量的な把握がより行いやすくなり,治療計画の立案や血管内治療を的確にサポートできる。
また,同社の血管撮影システムは,大視野の17インチ角直接変換方式FPDを搭載していることから,一度の撮影で広い範囲のCTライクイメージングが構築できるメリットがある。さらにFPDが高画質画像を提供するとともに高感度であることから,CTよりも低被ばくで断層画像を再構成する。栄養血管が複数あった場合でもそれぞれに対して撮影することも可能になる。 CTライクイメージングは,IVR-CTに比べて低コストで導入できること,低被ばくで断層画像が得られることから,今後も応用範囲がますます広がっていくと期待されている。 |