島津製作所は,病院・診療所向けの検査システムとして,操作室のレイアウトに柔軟に対応する新型のカセッテレスX線テレビシステム『SHIMAVISION EX Pro』を7月28日から発売する。
●主な特長
1. 消化管,整形,胸部領域まで,幅広い検査に対応
四つ切(10×12インチ),大角(14×14インチ),大陸(オプション11×14インチ)の3つのサイズのフィルムに対応可能なため,消化管,整形領域の検査がスムーズに行える。さらに,1.5mX線管球引伸ばし機能で胸部検査にもフレキシブルに対応。また,消化管検査に最適な通常の透視モード,低線量透視モードの他,新製品では整形領域の検査に対応した整形モードが選択でき,部位に応じた最適な透視画像を提供する。
2. ユーザーフレンドリー
映像系の長手移動範囲が82cmであることから,頭部から下肢までさまざまな検査をスムーズに行うことができる。最大196種類の撮影条件をワンタッチで選択できるアナトミカルプログラムを標準搭載するほか,胃や大腸など各部に最も適したきめ細かな撮影条件を,透視条件から即時に自動設定するインテリジェント・メモリショットを16プログラム備えている。 また透視台の操作卓を幅80cmの卓上タイプにしたことから,操作室の柔軟なレイアウトを可能にする。X線操作パネルは,シート式スイッチを採用することで軽いタッチでの操作を実現したほか,「撮影準備完了」「X線撮影中」をイルミネーション(オプション)で知らせ,検査をよりスムーズにする。
3. 高画質で優れた画像を提供
被ばく低減と高画質を両立したX線高電圧装置,密着特性の高いフィルム保持機構により,診断しやすい良好な画像を提供。また,透視中に観察部位を変え,体厚が変化しても,輝度を安定させて透視画像観察できるオートゲインコントロール機能を新たに搭載した。 |