東芝メディカルシステムズ(株)は,特定健診・保健指導に対応した新型の統合健診システム「Health support Agent」を発表した。7月16日〜18日に開催された国際モダンホスピタルショウ2008で展示し,9月から販売する。「健診にかかわるすべての人のために」というコンセプトのもと,1日の受診者数20〜200人程度の施設を対象に開発された。同社では年間50台の販売を見込んでいる。
●主な特長
すべての検査を統合管理
受診の勧奨,予約などの「事前業務」から,受付,各種データの収集,面接,成績表発行などの「当日業務」,各種統計,フォローアップなどの「後日業務」まで,煩雑な健診の各ステージを的確に管理。また,東芝製医事会計システムと健診受診者のID情報の連携ができるので,操作の効率化を実現する。
利用者にやさしいインターフェース
業務毎に取り扱う情報を整理し,操作項目を一つの画面に集約,初心者にもわかりやすい画面デザインになっている。また,視認性の高い色とアイコンを使用したことにより,直感的な操作を可能とした。
医療の質を向上
東芝医用画像管理システム(PACS)“Rapideye”と組み合わせることにより,フィルムレス運用の画像統合型健診システム“健診PACS”へ発展することができる。このトータルシステムにより,検査,読影の各業務をさらに効率よくサポートし,受診者の前回,今回画像をビューアに表示し読影できるので,検査の質が向上する。 データのトレンドグラフ,Web参照画像・所見を受診者にわかりやすく画面上に表示するなど,効果的な指導が行えるのでインフォームドコンセントの質を高める。
特定健康診査・特定保健指導に対応
厚生労働省から「標準的な健診・保健指導プログラム」で示された,メタボリック・シンドロームの診断結果を階層化し,保健指導対象者を的確に抽出。また保健指導については,特定健診結果を基に健康度合を評価する仕組みとしてワークフロー管理を実現させ,支援スケジュール,行動計画表の作成から指導内容の登録が可能。
安心のセキュリティー機能
操作者の権限管理機能により,業務の起動制限,業務内の操作制限ができ,担当者毎のメニュー が作成できる。また,データの登録,変更,削除,表示,出力の各操作における履歴管理が可能で, 情報の漏洩を防止できる。 |