富士フイルム(株)は,CTやMRIなどの断層画像から高精度な3次元画像を描出する画像解析システム「ボリュームアナライザー SYNAPSE VINCENT(シナプスヴィンセント)」を,富士フイルムメディカル(株)を通じ,7月7日より発売した。
● 主な特長
〈独自の画像処理技術で高精度な自動抽出を実現〉
同社独自の画像処理技術「Image Intelligence」を応用し,各種臓器や血管などの精度の高い三次元画像の簡単かつ高速な自動抽出を実現した。
〈診断・治療計画をサポートする実用性の高い解析機能を搭載〉
各診療科の臨床医との共同研究によって,実際の診断プロセスに即し,見たい画像や解析情報を高い精度で提供する解析機能を開発。例えば心臓では,「冠動脈解析」を使って三次元画像から冠動脈だけをクリアに抽出することや,血管内の詰まり度合いの計測などができる。また肝臓では,「肝臓解析」を使って臓器内の血管構造を三次元でクリアに抽出することや,血管ごとの支配領域を認識し,色分け・分割表示して容積データを提供することなどが可能。
〈忙しい医療現場にストレスを与えないスピードと多様な操作環境を実現〉
解析フローを考慮した画面レイアウトにより,ワンクリックで基本操作が行える快適なオペレーション環境を提供する。また,使用ニーズに合った操作環境をユーザー自身で設定できるなど,柔軟な対応が可能。
〈「SYNAPSE」との連携で,院内のあらゆる場所で3次元画像解析・表示が可能〉
スタンドアロン環境で利用する「ワークステーションタイプ」と,「サーバータイプ」をラインナップした。サーバータイプは,医用画像情報システム「SYNAPSE」と組み合わせることで,院内のさまざまな場所で3次元画像診断・解析を可能にする。
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