(株)フィリップス エレクトロニクス ジャパンは,2008年7月1日よりIntelliVue テレメトリシステムの販売を開始する。
病院内の患者さんの容態をモニタリングする生体情報モニタIntelliVueシリーズは,昨年度全世界での累計販売台数が200,000台を超えるなど,日本はもとより各地の基幹病院における急性期病棟,手術室などで高いシェアを有している。今回販売を開始するIntelliVueテレメトリシステムは,トランシーバ,アクセスポイント等より構成され,医療用2.4Ghz帯域にて伝送をおこなう。
これらは従来のアンテナと受信機を使用した医療用UHF帯域テレメトリシステムとはまったく異なるもの。さらに,PHSと同様の伝送技術を採用したことで安定した双方向通信を実現しており,送信機を装着した患者位置の特定,送信機の捜索呼出しなどが可能となっている。本システムは,病院内で使用される同帯域のワイヤレスLAN,等の無線機器との共存が可能であり,今日の有線・無線ネットワーク環境との親和性に優れている。
一方,弊社製生体情報モニタIntelliVueと組み合わせることによってテレメータの心電図波形をモニタに表示し,セントラルモニタでは双方のパラメータを同一患者情報として表示するといった使用方法も可能となっている。
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