(株)フィリップス エレクトロニクス ジャパンは,2008年6月12日より生体情報モニタIntelliVue MP5の販売を開始した。
病院内の患者様の容態をモニタリングするIntelliVueシリーズ生体情報モニタは,昨年度全世界での累計販売台数が200,000台を超えるなど,日本はもとより各地の基幹病院における急性期病棟,手術室などで高いシェアを有している。なかでもIntelliVue MP5は,現IntelliVueモニタシリーズにおいて最も小型な画面を内蔵したモニタとなり,そのラインナップに一層の充実をもたらす。MP5の最大の特長は,小型筺体を生かした患者搬送時の使用が可能なことであり,それに耐えうる堅牢かつ軽量な筺体を有している。さらに,車両ならびに航空機搭載を主とする各種規格に適合したことで一層の高い信頼性を実現している。一方機能面においては,IntelliVueシリーズと同一の操作性を有し,自由度の高い画面構成と相まって優れた操作性を実現している。
IntelliVue MP5は,その上位機種であるMP70をはじめとするIntelliVueシリーズモニタと連携使用することで,搬送時に使用された後に患者ケーブル等を繋ぎかえることなく継続的にモニタリング可能な複合モジュールとして動作するコンパニオンモードを有している。この従来にない機能により搬送ワークフローの時間短縮,モニタリングデータの継続的な連携を可能にし,急速に進む診療録の電子化に対応したモニタリングソリューションとなる。特に,回復期にある患者様のモニタリング時には,弊社製テレメトリ送信機と接続をおこなうことで,患者様の拘束を最低限に抑えながら血圧パラメータなどMP5での測定情報をセントラルモニタ画面にシームレスに統合表示することができる。
同社では,IntelliVueプラットフォームモニタを組み合わせたネットワークシステム販売が増加していることから本モニタの発売により,コスト面を重視する病院施設など,より幅広いニーズへの対応が可能と考えている。(株)フィリップス エレクトロニクス ジャパン ヘルスケア事業部 マーケティング本部 モニタリングシステム・カーディアックケアシステム・超音波システム統括部長 山田学氏は「IntelliVue MP5の投入により従来対応が困難であったコストパフォーマンスが求められる領域,搬送ニーズの高い救急分野などでの受注活動を積極的に展開し,従来の製品群との混合システム提案を進めることで年間300台の販売増を見込んでいます。」と述べている。 |