シーメンス旭メディテック(株)は,6月1日開催の株主総会並びに取締役会において,ルイ・ブランダオ氏が代表取締役社長に選任されたことを発表した。2006年より社長を務めたスティーブン・ファインバーグ氏は退任後アメリカへ帰国し,アメリカのシーメンスヘルスケアセクターにて新たな任務に就く予定。
ルイ・ブランダオ氏は1985年シーメンスポルトガルに入社後,営業やマーケティング部門を経て,1992年シーメンスポルトガル メディカルソリューションズのゼネラル・マネージャーに就任。加えて1996年には,シーメンス北ポルトガル地域のゼネラル・マネージャーも兼任した。1999年からはシーメンスポルトガルの取締役として,ヘルスケアセクター並びに北ポルトガル地域の責任者を務めた。特に「Hospital da Luz(所在地:ポルトガル,リスボン)」におけるプロジェクトでは,ワークフローマネジメントのためのITシステムなどを含む包括的なソリューションを導入した結果,患者中心の医療と効率的なワークフローを実現した先進的な事例として評価されている。また,過去10年間に渡って50%以上のマーケットシェアを獲得し,ポルトガルがヨーロッパにおけるシーメンス各社の規範とされるなど,大きな功績を収めた。
スティーブン・ファインバーグ氏は2006年に同社の社長に就任以来,全社的に「Customer Focus」という顧客志向プロジェクトを推進。営業やサービスの拠点数を増加し,顧客との関係強化を専任する部署を設けるなど,顧客からの要望を迅速に対応できるよう積極的な組織改革を行なった。2007年には,シーメンスと亀田医療情報研究所医療による合弁会社「シーメンス亀田医療情報システム株式会社」を設立し,トータル・ソリューション・プロバイダーとして日本の医療業界におけるヘルスケアIT分野でのポートフォリオ拡大を果たした。また,在任期間中の受注高は2期連続して増加となり,医療機器のマーケットが縮小傾向にある中,同社は6期連続の受注増を達成した。 |