ケアストリームヘルス社(以下,CSH)はPACSを導入していない医療施設や,3D機能のないPACSを使用しているユーザ向けに高性能3D機能を搭載した,KODAKケアストリームPACSソリューションを発売する。新しいケアストリーム バーチャル3Dソリューションは,スタンドアローンのワークステーションタイプから,複数のユーザがサーバへアクセスするワークグループタイプの2種類がある。
バーチャル3DソリューションはMRやCTデータを処理,比較して読影できる。また,ディスプレイ プロトコルにより画像表示を最適化し,またストリーミング技術を使用し低帯域幅であっても画像を高速に表示することが出来る。バーチャル3Dソリューションは6月より米国で発売し,夏以降,各国でも順次発売予定。(日本での発売時期は未定)
CSHヘルスケア インフォメーション ソリューション事業部プレジデント,Michael W. Jackmanは次のように述べた。「我々が提供する先進的3Dソリューションは,全ての機能を搭載したPACSとして,または既存のPACS環境へ,スムーズに3D機能を統合できるソリューションとして,ヘルスケア市場特有のニーズを満たしています。このバーチャル3Dソリューションは,他の3D専用ワークステーションと比べて,著しいワークフローの向上と,優れた画像を提供します」
バーチャル3Dソリューションは,放射線技師の生産性向上のために特化した専門的ビューワー機能と,簡単に拡張可能なPACSソフトウェアにより,優れた機能性と拡張性を持ったケアストリームPACSを提供する。
PACS未導入施設において3D検査画像は,バーチャル3Dサーバ又は,スタンドアローン型ワークステーションを介する。スタンドアローン型では,ユーザーは3D画像の閲覧,選んだ画像のプリント,CDへ検査結果の書き込み,他のユーザー又は必要な送付先にEメールで画像を送信することができる。ワークグループタイプは,離れた場所にいるユーザもバーチャル3Dアプリケーションに,PCに依存することなくどこからでもアクセスでき,見たい画像を閲覧し業務を遂行することができる。
CSHのバーチャル3Dソリューションは,同時にアクセスするユーザでのライセンシング(フローティングライセンス),施設内または離れた場所からのアクセス,ユーザの好みに応じたカスタマイズが可能であり,他の3D専用ワークステーションと比較して,WebベースのPACSワークステーション上で3D画像処理が行える事による様々な利点を提供できる。3Dソリューション独自のストリーミングテクノロジーにより,内部,外部双方のユーザーに特筆すべきワークフローの利便性を提供している。新しいバーチャル3Dソリューションは,ほとんどのベンダーのPACS環境で使用することが可能。検査が終了すると,自動的にバーチャル3Dソリューションと既存のPACS両方へデータを送信する。PACSからのデータに対し,読影前に自動的にプリフェッチを行う。また,レポート結果や長期保存,配布用として3Dソリューション上で作成した評価,注釈,3D画像,レポートをPACSに送信することができる。
CSHの高機能画像処理ツールには,MPR (Multi Planar Reconstruction),MIP (Maximum Intensity Projection),細胞組織定義,VR (Volume Rendering),ベッセル解析計算機能,骨組織除去機能,登録画像のPET-CT ビューワー機能,心臓解析ツール,心臓多重位相表示機能,心臓シネ撮影機能などがある。また,バーチャル3Dソリューションは最新及び複数の過去検査画像との自動リンク,ユーザーの画面上に表示された画像に対し,スライス厚と,自動処理機能アプリケーション間で相違の可能性を考慮する機能など,高度な検査画像比較機能がある。そして,さらに複雑な再構成機能,血管構造,及び心臓解析レポートのために,段階的で直観的なウィザードを提供している。
CSHの3Dバーチャルソリューションは,デスクトップ上での既存RIS/PACSシステムとの完全な統合,レポート配信用Eメールサーバ機能,デスクトップ上でのサードパーティアプリケーションとの一体化(インテグレーション)など,柔軟に構成可能なオプションを提供している。
※2008年5月15日米国リリース翻訳 |