(株)ナナオは,医用画像表示モニター EIZO
RadiForce RX211 (21.3型カラー液晶モニター,オープン価格)を2008年4月1日より発売する。
近年,医療の現場ではフィルムレス化の普及に伴い,各診療科間での画像の共有化へのニーズの高まり,また,3D
やFusion などの画像処理技術の進歩に伴い,一つのモニター上でカラー画像とモノクロ画像の適正な表示が同時に求められるようになってきた。そこで同社では,カラー画像とモノクロ画像の混在環境での適正表示を実現するため,カラー表示対応でかつ,モノクロモニターに近い高輝度を兼ね備えた,2
メガピクセルカラー液晶モニターRadiForce RX210(2006年11月より販売開始)を提案している。今回発表のRadiForce
RX211 はその後継モデルとなり,輝度およびコントラストを従来モデルより大幅に高めたパネルを採用することで,モノクロモニターとの置き換えを可能にした。また安心して長時間使用できる5年間基本保証や,電子カルテ環境でモニターを使用する際に,バックライトの寿命を延ばす機能を搭載するなど,利便性を一段と高めている。
●主な特長
カラー画像とモノクロ画像の混在環境での適正な表示を実現
カラー表示対応でかつ,モノクロモニターと同等の高輝度750cd/m2
と高コントラスト1100:1 を兼ね備えたことにより,3D やFusion,内視鏡,超音波などのカラー画像と共に,CRやDR
など高輝度,高濃度を必要とするモノクロ画像も,同一モニター上で適正に表示できるようになった。
長期間の使用をバックアップする安心と信頼の5年間保証
購入から5年間長期にわたり安心してモニターを使用できるため,長期的な視点に立ったコスト削減に貢献する。
推奨輝度の維持を保証
保証書に定めているバックライトの製品使用時間内であれば推奨輝度の維持を保証しているので,安心して使用できる。
スクリーンセーバーとの連動でモニターの消費電力を削減し長期使用を実現
OS のスクリーンセーバー機能に連動したBacklight
Saver 機能は,スクリーンセーバーが起動するとモニターのバックライトがオフになり,スクリーンセーバーから表示画面が復帰するとバックライトがオンになる。この機能により,モニターの消費電力が削減でき,より長期間モニターを使用できる。
アプリケーションとの連動で電子カルテ環境におけるモニターの消費電力を削減
特定のアプリケーションに連動したBacklight
Saver 機能は,例えば画像ビューワアプリケーションと連動するように設定した場合,画像ビューワを使用中にはバックライトがオン,画像ビューワを使用していない時はバックライトがオフになる。この機能により,電子カルテシステムで画像表示に使用する高輝度モニターの消費電力を削減しバックライトの寿命を延ばすことが可能となり,長期に渡り安定した表示環境の構築を実現する。ナースセンターやICU(集中治療室)などPC
端末の電源を24 時間オフすることができない環境でユーザの利便性を向上させる有益な機能である。
その他の特長
- つねに安定した画像を映し出す調光機能を搭載
- (社)日本画像医療システム工業会 (JIRA)規格である「医用画像表示モニターの品質管理に関するガイドライン
JESRA X-0093」管理グレード1 に対応
- 「医用画像表示モニターの品質管理に関するガイドライン
JESRA X-0093」の受入試験を製造工程にて実施し,その出荷試験報告書を同梱
- 輝度均一性を向上させるDigital Uniformity
Equalizer (DUE)機能を搭載
- 最適な表示モードを瞬時に選べるCAL Switch
機能
- 縦横表示を切り替えるImage Rotation
機能
- 長時間の作業負担を軽減するエルゴノミクスデザイン
- 各種医療規格・安全規格を取得し,世界的に高い信頼性を実現
- 取り付け式センサー Clip-On Swing
Sensor G1(オプション)でDICOM Part 14 に準拠したキャリブレーションを簡単に実現
- モニター品質管理ツールRadiCS UX1(オプション)でさらに高性能なキャリブレーションからJESRA
やAAPM,DIN など各モニター品質管理規格への対応が可能
- ネットワークを介し複数モニターを一元管理するネットワーク品質管理ソフトウェア
RadiNET Pro/RadiNET Pro Lite(オプション)に対応
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