(株)フィリップスエレクトロニクスジャパンは,3.0テスラ 磁気共鳴イメージング(MRI)装置:Achieva
3.0T (アチーバ3.0テスラ)の販売を2006年に開始し今年上半期(6月)末までに累計50台を納入する見込み。
今年2月末日までに15台を13大学病院に,25台を病院・イメージングセンターに納入し合計40台に達した。そして,今年(3月)には愛媛大学医学部付属病院,東北大学加齢研究医学研究所,国立がんセンター東病院を始め合計6台のAchieva
3.0T の据付を行っており,4月初旬には合計46台の納入を達成する。累計で50台を超える据付けも今年上半期(6月)に達成見込みである。
自治体共済会ニュース2008年2月15日号によると,2006年度には50台の3T MRI装置が納入され,そのうち同社は23台(シェア46%),2007年4月〜12月の8ヶ月間でも市場合計35台のうち,同社は16台(シェア46%)の納入でトップシェアであった。また,昨年12月末現在の累計台数で,3T
MRI装置は109台が稼働しており,うち39台を同社が納入し,2004年度より市場に参入した米国メーカーの43台に肉薄している。Achieva
3.0Tは自社開発の超電導磁石で,コンパクト(1.5Tの磁石と同一の大きさ)で計量(他社の半分以下の重量)でアクティブシールドで漏洩磁場も小さく抑え,尚且つ液体ヘリウムの消費量も実質ゼロと言う画期的な技術革新をもたらしている。その上,3T
MRI装置で特有のSAR(体内への電波比吸収率)の上昇を低く抑え,磁化率の影響も低減させた特殊なRF送信用コイルを開発し,1.5T
MRI装置と遜色ない使い勝手にしており,これらの特徴を評価され,昨年,一昨年と納入実績ベースで46%と言う驚異的なマーケットシェアを得ている。 |