(株)フィリップス エレクトロニクスジャパンは,Time Of Flight法(以降TOF法)を搭載したX線CT組合せ型ポジトロンCT装置「GEMINI
TF(ジェミニティーエフ)」を2008年2月より日本で販売する。TOF法では,γ線の同時計数線を検出する2つのシンチレーターに到達する時間(飛行時間)を測定することで,γ線の発生点,すなわち集積部位を絞り込む。その為,描出能が大きく向上し,特に,微小病変でその効果が大きく発揮される。初年度は10台の受注を目指す。
●主な特長
◎高画質
- バックグランドノイズの減少により,放射線集積量の少ない,微小病変が従来方法の装置よりも明瞭に描出が可能。
- 画像のS/Nが向上し,短時間撮影が可能。従来機と比較して半分の時間で検査が可能。
- 画像のS/Nが向上し,放射線投与量を減少させることが可能。
- ワークフローを単純化させることが可能。S/Nが高いためDelay撮影においても高画質を得ることが出来るため,Delayのみの撮影で済ますことも可能。
◎アプリケーション・その他
- CT及びPETにおいて呼吸同期が可能。肺野下部,横隔膜周辺,肝臓上部など呼吸による画質の低下が認められる部位において有効。
- 16chMDCTを搭載し,心臓CTをPET/CT本体で撮影することが可能。さらに,PETにおいても心臓同期収集が可能で,心臓PETと心臓CTAとFusionすることが出来る。
- PET/CT専用の読影ビューワーが付属し,様々な処理を本体コンソール上で可能。
- オープンガントリー構造により,PETとCTの間に空間があり,閉所恐怖感を減少させる効果持つ。
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