シーメンス旭メディテック(株)は,ロボットの多軸駆動に着想を得て開発された8軸可動により,いままでにないフレキシビリティ,速度,精度を実現させた多軸血管撮影装置「Artis
zeego(アーティス・ジーゴ)」の発売を2007年11月20日より開始した。多彩なポジショニングを非常に簡単な操作で可能にし,卓越したイメージング機能を有するArtis
zeegoは,従来の血管撮影装置とは一線を画する新世代装置。これまで血管撮影装置がほとんど設置されなかった手術室や緊急外来などでもフレキシブルに使用できる。また,コーンビームCT機能の充実により,患者にとってはさらに迅速かつリスクの少ない検査や治療が期待できる。さらに,検査や治療のための患者の移動を最小限にできるため,病院のワークフローをより改善することも可能。定価はシステム全体で5億円。今後1年間で40台の受注を予定している。
●主な特長
〈8軸可動アームが生み出す柔軟で幅広いポジショニング性能〉
・手技内容や機器配置に合わせ,多彩なCアーム挿入ポジション,パーキングポジションが選択可能
・床設置式では従来できなかった約200cmの広範囲撮影が可能
・18か所のセンサー,患者領域保護機能,安全監視機構が高い安全性を確保
〈可変アイソセンターシステムFIS(Flexible Isocenter System)が実現する新しいイメージング機能〉
q幹部をカバーする大視野コーンビームCT撮影が可能
・多次元コントローラにより,患者寝台を動かすことなく撮影視野を前後左右に移動できる。
・インターベンション術者の身長やフォームに合わせ,撮影時の寝台の高さを上下に調整できる。
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