東芝メディカルシステムズ(株)は,1.5T MRI「EXCELART Vantage」に,同社従来比約1/3
に軽量化したマルチチャンネルRF コイル「Atlas SPEEDER」 を組み合わせて発売した。EXCELART
Vantage は,2003 年9 月の1 号機出荷から2007 年9 月までに累計出荷台数500台を達成しており,同一機種で累計出荷500
台突破は同社のMRI 事業初となる。
●主な特長
〈マルチチャンネルの信号受信システム〉
MRI の最新技術である,マルチチャンネルの信号受信システムを搭載。これまで同時には装着できなかった複数の検査部位ごとのコイルを一度に装着,検査中のデッドタイムであったコイル交換作業を不要とした。
〈検査のスピードアップ〉
これまでは,撮像部位が変わるたびにコイル交換を行う必要があったが,マルチチャンネルRF
コイル「Atlas SPEEDER」の採用により,このデッドタイムを大幅に低減した。また,患者の背面に敷かれるコイルを寝台から外すことなくさまざまな領域の検査に対応できるため,オペレータの作業も容易になる。さらに,ボディコイルの面積を従来の約2
倍にすることで,一回に撮像できる視野の範囲を拡大している。
〈各診療科の最新要求に応える非造影MRA 技術〉
独自の非造影MRA 技術により,幅広い領域で造影剤を用いることなく血管の描出能を向上させている。造影剤を用いるための事前準備や検査後の処置が不要になるばかりでなく,造影剤に起因する問題自体をなくすことになる。
〈患者に優しい技術を満載〉
1495mm の短軸長による検査空間の開放性,静音化技術「Pianissimo」,非造影撮影などにより,患者の不安を軽減し,より快適な検査環境を実現している。
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