(株)島津製作所は,直接変換方式FPD を搭載した新型の血管撮影システム 「BRANSIST
safire(天井走行タイプ,床置タイプの2 機種)」を発売した。大学病院をはじめとする大・中規模病院の放射線科を中心に,血管検査・血管内治療を行う医療機関に販売していく。
●主な特長
〈17 インチ角の業界最大視野〉
業界最大17 インチ角の視野が得られることから,一度で広範囲を観察でき,腹部領域を中心に頭部から下肢まで,全身の血管検査・治療に対応する。また,C
アームを寝台の長手方向および短手方向に自在に動かすことが可
能なため,患者を動かすことなく上腕部からのカテーテル操作や下肢末梢までの広範囲を,スムーズに検査・治療でき,術者と患者の負担が軽減する。
〈直接変換方式FPD〉
搭載している直接変換方式FPD は,X 線を光に変換する過程を経ずにX 線変換膜(a-Se)で直接電気信号に変換するため,光の散乱による画像ボケが生じず,鮮鋭度に優れた画像が得られる。
〈「RSM-DSA」によるリアルタイムDSA
撮影〉
独自の撮影技術「RSM-DSA」により,骨盤部から下肢末梢までの広範囲を少量の造影剤でリアルタイムにDSA
撮影ができる。
〈レスポンスに優れた画像処理ユニット〉
画像処理ユニットは,レスポンスに優れ,画像収集から再生まで0.5 秒という高速化を図り,待ち時間のストレスを軽減している。
〈人に優しい低線量システム〉
直接変換方式FPD は,高分解能かつ高感度であることから,超高画質を実現しつつ被曝の低減にも貢献する。 |