東芝メディカルシステムズ(株)は,2007年5月,さらなるCS向上を目的に,関東地区3か所に分散していた「医用画像ソリューション事業」の拠点を,新設の「SIセンタ」(東京都品川区)に整備統合した。
同社は,「医用ITソリューション事業」を,「画像診断装置事業」と両輪をなすきわめて重要な事業と位置づけ,2004年4月から,病院向け医療情報システムに特化した高い専門性を有する住友電工グループと東芝住電医療情報システムズ(株)を東京都品川に設立。診療所向け医療情報システム事業部とともに品川地区に拠点を置き,医療情報システム事業全般を展開してきた。
同社における「医用画像ソリューション事業」は,PACSやRIS,健診システム,遠隔読影システムなどのシステム製品の開発・販売・保守サポートのほか,医療施設のワークフロー改善や経営支援などのトータルソリューションを提供するもの。従来,「企画,ソリューションの提案,システムエンジニアリング」は東京本社(東京都文京区),「システム開発・カスタマイズ」は本社(栃木県大田原市),「保守サポート」はカストマーエンジニアリングセンター(栃木県大田原市)で,それぞれ業務を遂行していた。今回の整備統合により,人員の効果的活用,各業務担当者間の連携の強化,情報伝達の確実性の向上とスピードアップ,情報の一元管理などをさらに積極的に推進できる体制となった。今後は,顧客のニーズに合った提案と,運用フローに合ったきめ細かいカスタマイズ対応,提案・システム開発から保守サポートに至るまでの高品質でタイムリーな顧客サービスなど,従来以上に付加価値の高いソリューションの提供を図っていく。また,「医用ITソリューション事業」の全拠点が品川に集結したことにより,「医用画像ソリューション事業」と「病院向け医療情報システム事業」の連携をさらに強化し,今後ますます多様化が予想される医療機関のあらゆるニーズに応えていく。
|