コニカミノルタテクノロジーセンター(株)と東京大学医科学研究所は,今年度より東京大学医科学研究所内に「システム生命医科学技術開発共同研究ユニット」を開設し,「癌と幹細胞のシステム生物学のための基盤技術の開発とその応用」について,5年間をめどに共同研究を行う。同研究ユニットは,大学における先端的な基礎研究と企業の応用技術を融合させるものであり,東京大学医科学研究所において「腫瘍細胞増殖の情報伝達(生物はどのようなメカニズムで癌になるか)」を研究している後藤典子准教授が担当する。がんおよび幹細胞の生物学に焦点を絞って網羅的に転写産物の測定を行い,システム生物学的方法論を導入することによって,これら生命現象の統合的な理解をめざすとともに,基礎研究から医療分野などへの応用までを視野に入れた研究を展開していく。
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