(株)フィリップスエレクトロニクスジャパンは,ローエンドからミッドレンジ市場に向けた汎用超音波診断装置「HD3」を発売した。同社は,HD3をCompact
High Definitionクラスと定義づけ,幅広い超音波の市場に拡販していくという。
●主な特長
〈簡便さと生産性の向上を追及した操作性〉
HD3の基準は,トランスジューサとアプリケーションの組み合わせごとに自動化された画像調整機能である。目的のアプリケーションに応じたプリ セットの選択で,検者の仕事の効率化と検者間での測定誤差のばらつきを抑え,検査データに一貫性をもたせることができる。また,モードごとに変わるソフトキーを採用することによりキーの数を少なくし,習熟時間を短く抑え,検者が直感的に操作できるようにコントロールパネルがデザインされている。院内のあらゆる場所で使用できるよう,ポータビリティに優れたコンパクトなボディに折りたたみできる高感度LCDディスプレイを採用。運びやすく,部屋の明るさを気にせずに検査できる。
〈診断精度を向上させるアプリケーションごとの機能〉
すべてのトランスジューサは広い周波数帯域を有するブロードバンド方式を採用しており,患者さんの透過性,目的深度に応じた周波数を中心としたFusion
settingを選択可能。アプリケーション別のプリセットは目的に応じた細かな設定がなされており,選択するだけでほとんどの条件が最適化され再現される。血流ドプラ計測では,ドプラ波形表示後に指定された波形の自動計測ができ,検査効率の向上と検者間での測定誤差を低く抑えることが可能である。また,産婦人科領域で胎児の顔を描出するFusion3D構築が標準装備されている。
|