GE横河メディカルシステム(株)は,産婦人科・乳腺甲状腺用超音波診断装置「Voluson(ボルソン)」シリーズの最上位機種「Voluson
E8」を本格発売し,4月5日(木),ホテルニューオータニ(東京)にて新製品記者発表会を開催した。Voluson730シリーズより小型化・軽量化を実現した「Voluson
E8」は,大学病院・地域基幹病院の産婦人科や産婦人科開業医を主な対象としている。
●主な特長
〈基本Bモード画質と3D/4D性能が向上〉
新開発の本体プラットフォームとプローブを採用したことで,基本Bモード画質と3D/4D性能が向上している。素子数を世界最大の256個(従来機では192)としたプローブ,プローブと本体の連結部分からピンをなくしたピンレスコネクタを採用したほか,ハードウエアを改良してその256個すべてを同時に駆動できるプラットフォームを採用している。
〈「STIC」機能と「SonoVCAD」により胎児の先天性心疾患の早期発見に貢献〉
胎児や新生児の心臓を対象にした「STIC(Spatio-Temporal Image
Correlations)」機能を搭載。サイズが小さく,拍動も速い胎児の心臓の動きを鮮明に描出できるとともに,撮影画像をVolumeデータとして保存することで,必要な断面像・立体像を構築・解析することができ,再検査が不要となる。また,新開発の「SonoVCAD」を併用することにより,複雑な胎児心臓の四腔断面や左室流出路断面,右室流出路断面,ならびに腹部における胃泡の位置を自動的に表示することが可能である。
〈乳がん診断や穿刺(バイオプシー)にも対応〉
乳房用高周波プローブにより,Bモードでも高画質画像の描出が可能。また,乳房用高周波4Dプローブにより乳腺や腫瘍の描出力が向上し,産科での胎児診断のみならず,乳がんの診断や穿刺(バイオプシー)にも応用できる。
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