(株)フィリップスエレクトロニクスジャパンメディカルシステムズは,循環器専門領域におけるプレミアム市場を対象とした超音波診断装置「iE33
Vision2007」を発売した。
●主な特長
〈高周波X7-2 PureWaveクリスタルマトリックストランスジューサを開発〉
世界初のPureWaveクリスタル(単結晶),マトリックスアレイタイプを搭載したトランスジューサを開発。従来と比べ,受信帯域が格段に広がっている。2.0MHzから7.0MHzまでの高周波数に対応し,小児用および新生児用としてリアルタイム3D/4Dイメージを高画質で観察することができる。
〈心拡大患者の3D/4D心エコーも可能〉
画像収集画角を101゜×104゜まで広げることに成功。心拡大患者の心臓構造評価が容易になった。また,従来の2Dイメージと同等の30Hzまでフレームレートを上げることが可能になり,左室心機能(容量変化)を詳細に観察できるようになった。
〈PureWaveクリスタルトランスジューサS5-1〉
コントラストイメージング法に対応している単結晶クリスタル製S5-1セクタートランスジューサを搭載。従来のPZT系多結晶セラミックスに比べて10倍の歪みを発生するため,バブルからの反射信号を高感度で効率的に電気信号に変換。バブルが発生する広帯域な共振周波数を高感度で受信できる。
〈パラメトリックイメージング機能〉
3D/4Dエコーによりデータ収集された心腔内容積の変化を解析し,17セグメントのブルズアイマップに結果を展開することで,収縮のタイミングのズレを観察することが可能。特に,心不全患者における局所心筋壁の同期性,または,心臓再同期療法前後の評価に活用することができる。
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