日本アグフア・ゲバルト(株)は,CRシステムの新製品「DX-S」を発売した。DX-Sは,新タイプのイメージングプレートとラインスキャン方式のプレート読み取り技術の開発により,従来の約2倍のDQE(量子検出効率)を実現し,X線撮影時の照射線量低減を可能にしている。
●主な特長
〈Directrix Detector(新型イメージングプレート)〉
蛍光体に臭化セシウムを用いて金属板に蒸着させた新型イメージングプレートを採用。これにより,X線の吸収性が高くなった。また,ライトガイド効果により,読み取りレーザーによる発光の効率が向上して散乱線が減少した。DQEは,従来型プレートの約2倍(同社比)となっている。
〈Scanhead(ラインスキャン読み取り)〉
装置の小型化と,プレートスキャンスピードの大幅な向上をめざし,新型のラインスキャン読み取り装置を開発した。同装置は,レーザー発光部分と読み取りセンサー部分を一列に配置している。これにより,半切サイズのプレートでカセッテの挿入から読み取り,消去を終えてカセッテに戻るまでの時間を約30秒に短縮した。
〈コンパクトなカートデザイン〉
システム一式を,コンパクトなカートに搭載しているため,省スペースを実現したほか,オプションのX線遮蔽板の使用により撮影室内への設置も容易。
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