東芝メディカルシステムズ(株)は,新型デジタルX線TVシステム「ZEXIRA(ゼクシラ)」を発売した。FPDとイメージ・インテンシファイアを組み合わせたシステムをラインナップしている。ZEXIRAは,消化管造影検査はもちろん,泌尿器などの専門性の高い検査に対しても,専用装置と遜色のない性能を実現している。また,コンパクトな設置が可能でありながら,頭足方向および左右方向に幅広い透視・撮影を可能とし,デジタル画像処理システムとの組み合わせにより,ほぼ全身の撮影が可能である。国内における,年間販売目標を200台としている。
●主な特長
〈天板部の技術革新〉
天板左右のフレームを細くすることで,左右の透視可能範囲が従来装置より10cm広くなっている。また,独自のラウンドシェイプ天板により,消化管検査などの際の体位変換を行いやすく,長時間の検査による患者の負担を軽減する。さらに,天板上に溝や段差がまったくないラッピング構造を採用し,清掃のしやすさが飛躍的に向上している。
〈泌尿器検査での操作性が向上〉
天板左右動のモーター部の位置を変更することにより,天板下端からの透視・撮影が可能となる距離を,従来装置から半減することに成功した。これにより,泌尿器検査においても,より自然な検査ポジションを設定することができる。
〈ユニバーサルデザイン〉
従来から,業界で最も低かった48cmという水平時の寝台高を,引き続き保ち,検査室に歩いて来られない患者をサポートする。また,ストレッチャーや車椅子から患者を移動する際の介添者の負担も軽減する。
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