富士フイルム(株)は,神奈川工場足柄サイトに約240億円を投資し,FPD材料の研究開発機能を持った新工場を建設することを決定した。2006年12月に着工し,2008年4月から稼働する予定。同工場では,液晶画面の大型化に対応し,40インチ以上の大型液晶テレビ用材料を効率的に生産できる超広幅「フジタック」と,これをベースにした機能性フィルムなどを開発,生産していく。フジタックは,主として植物由来成分である天然セルロースから造られており,農林水産省が推進する「バイオマスマーク」の認定を液晶ディスプレイ用材料として初めて取得した環境負荷の小さな製品。今後,同社では,フジタックを構成する天然セルロース以外の成分も全面的に植物由来成分の原料に切り替える方針で,さらに環境に配慮した材料の研究開発を進めていく。
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